久住健太の受難〜ギャルゲー体質の俺に理想の彼女が出来ました？〜

久住健太は、トラブルを引き寄せるトラブル体質を有する高校生。

剣道の腕は全国レベルだが、なぜか男女問わずトラブルに巻き込まれる。
友人に相談すれば、「ギャルゲーの主人公みたいだな」と笑われる始末。

そんな健太の前に、“理想の彼女”が現れる。

病弱だった幼馴染の大川陽菜。
交通事故で長期入院していた筈の彼女は、突然、健康な身体を手に入れ、自信に満ちた人気者となり、健太の”理想の彼女”として、まるでゲームのヒロインのように健太へ一直線に想いを向けてくる。

ーーこんな展開、まるでギャルゲーみたいじゃないか？

そして迎えた文化祭の夜。
陽菜との絆が深まったその瞬間、健太の目の前に“見えるはずのないもの”が浮かび上がる。

ーー選択肢。

（……待てよ。この画面、どこかで——）

友人から借りた恋愛ゲーム「カオス♾️ラブ」の終盤、ヒロインを選ぶ場面で表示された、あの選択肢と全く同じだった。

現実のはずなのに、まるでゲームのように決断を迫られる。
それを境に、健太の世界は少しずつ狂い始める。

昨日と同じ会話。
前にも見た景色。
繰り返されるデジャブ。

“何か”がおかしい。
自分はすでに、何度もこの瞬間を迎えている？

これは、ただの恋愛では終わらない。
出現する選択肢の意味とは？
健太は、たったひとつの正解を見つけられるのか？

青春×選択肢×運命の分岐——ギャルゲー的展開から始まる、予測不能の学園ストーリー！

※1日1〜2話投稿します。