金髪の153cmの女の子
めくれたフードからまず見えたのは…
美しい金髪だった。
さらさらとしたストレートヘア。
柔らかな花のような香りが漂っている。
よほど裕福な生活をしていたのだろうか。
そんな彼女に俺は今、憎々しげに見られている。
汚物とか怪物とかそう言う類を見る目だ。
……なんだか親近感を感じる。話し合えば通じ合えるかも…!そうだよな。殺し合う必要なんてない。本来人間って話し合って解決してきたはずなんだ!
『ちょっと待ってくれないか!』
『……!驚いた!言葉が通じるのですね…』
さっきまでの喧騒が静まり返り、緊張感が走る。
『とりあえず状況を説明してくれないか!なんでもする。後生の願いだ!』
かわいい金髪の女の子に惑わされたけど、ほんとにこのまま殺されちゃうなんてあんまりだろ…!
『何を言ってるの!お前ら異世界人に私の国民がどれだけ殺されたか……!』
そう言うと、どこからか杖を取り出し、その杖の先を俺に向けてきた。
『まった!君たちの言う異世界って俺の住んでる世界の事でいいんだよな!』
杖の先に黄色の光が迸る…まずい
『俺だって被害者だ!お前の言う異世界は本当にクソなんだ!頼む。助けてくれよ…あんな世界さっさと滅ぼしてくれよ!!』
俺の思いよ…!伝われ!
………
金髪の女の子と一番うるさい白装束が顔を見合わせる。言葉はないのに会話しているように見える。
あれ?白装束が一瞬こっちを見た気がした…?
『話だけは聞いてみましょうか…。』
杖を下ろしてくれた。ひとまずなんとかなったようだ。
ふぅ…一息つけそうだし、一番気になる事を聞いてみるか。
『すみません…そこの金髪のお嬢さんの身長は何センチでしょうか…?』
『……は?』
おっと。なんだか怪訝な顔をしている。まあ無理もないか。気が緩んでおかしな事を言ってしまった。
『やっぱりこ…『ふぉっふぉっふぉ!わしの娘の身長じゃな!153センチじゃぞ!』
うおおおおおおおおおお!
153センチきたぁ!