織田信長現る
ナンパ男が帰った後、風穴のあいた生物は起き上がり、また暴れだした。僕は咄嗟に筆箱の中からハサミを取り出し、生物に向けて振り回した。当然あまり効いていない。
すると、後ろからドアを壊す音がした。一人の男が、「ば、番長が来たぞ。」と言い出した。その番長は、木刀を持って生物に攻撃をした。するとその生物は死んだのか、消えて居なくなった。番長は言った、「皆大丈夫かい、遅れてごめん。」
と言った。生徒の皆は全員、「大丈夫です。」と返した。
一方その頃ある場所の路地裏で一人の男が目を覚ました。その男はふらふらと本屋へと向かった。男は歴史の教科書を手にとってあるページをめくってこう言った、「なんだよこの冴えない男の顔はってこれが俺かよ。」そのページは織田信長のページだった。この人物こそが織田信長なのである。
信長はその後またふらふらと歩き出して、頭上から何かが落ちてくるのがわかった。変な模様のペンダントだった。それを持った瞬間ある声が同時に聞こえ始めた。
「すべてをもこやわせ」となんと言っているのか普通の人にはわからないが、信長はわかったらしく、何かに取り憑かれたようにこう言った、
「是非もなし」と。