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〈プロローグ〉苦い思い出
この度はこの小説を読んでいただきありがとうございます。この小説は私の完全妄想の話ですのでありえないことが多いと思いですが暖かい目で見て下さい。またマフィア系ですので結構グロテスクな表現があります。では楽しんで最後まで読んでいただけたらなと思います。
またこの夢だ。リーアは悟った。ぎしぎしと床がきしむ音がする。誰かが歩み寄る音がする。その人たちが何をするかは幼いリーアには分からない。だが私には分かる。何故ならこの夢を何度も見たことがあるからだ。その人達は蛇のように近づく。私達の両親に。
殺される。先が分かる私にはそう考える。読みは当たる。
そして彼らの手には鋭く光るナイフがあった。そしてその先にあるのは両親がいる寝室だった。ゆっくりとドアが開く、窓からこぼれた月光が彼らの口元を照らす。
ニヤリと笑った顔が見えた。
そして彼らは手に持ったナイフを両親めがけて何度もさした。これでもかというほどに。
遠くで誰かの泣く声がする。視界が暗くなる。
夢はそこでいつも覚める。