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二枚目
20○○.$.€
今日はとっても忙しい日だった。
まさか家にまで持って来なきゃいけないとは思わなかった。
夜十二時。
まだまだ終わりそうにないなー。
でも、これさえ終わればあと数日で自由になる。
あの子とカラオケに行く約束をしたし、頑張らなきゃ。
夜一時。
あー。
進まない。
ちょっと気分転換しよう。
『起きてる?』
『寝てるよ』
すぐに返事が来た。
『今なにしてる?』
『家でできるのを終わらせたところ』
なるほどー。
ということはもう寝ちゃうのかな。
『私が終わるまで起きててくれない?』
『じゃあゲームでもしてようかな』
自分でもかなり強引な頼みごとだとわかってる。
でも、あの子はいつも聞いてくれる。
ほんとに大好き。
さて、あの子のためにも早く終わらせないと。
『新しいミッションでた!』
『レアアイテムでた』
『敵がすごく強い』
『たおした』
『あー』
『あ』
どんどん短くなるあの子の言葉に焦りながら、なんとか終わらせた。
結局、四時くらいに寝た。