壁
絶望、それは夢を追いかけるときに必ず訪れる大きな壁。
人はそれにぶつかった時、ただただその高さに、分厚さに、光を失って立ち止まる。
ある人はその壁に何度もぶつかり、攻略する。
ある人はその壁で諦めて、立ち去る。
あるいは他の道に行こうと壁にぶつかる。
成功した人は壁を攻略した人。
失敗、あるいは達成できなかった人は壁を攻略出来なかった人。
自分は今、後者にある。
目の前の壁から逃げ続ける臆病者。夢や理想を何一つ叶えられない弱者。
その壁壁にぶつかる度に諦める。
攻略したかと思えば新たな壁が塞がる。
目の前は巨大な壁、引けば転落し、その壁はより高くなる。
他の人の攻略を参考にと見学するも、いざ自分がやると失敗に終わる。
最悪の場合、さらに下に落ちる。何度も何度も落ちた人は、もはや自分には越えられないと諦める。
完全に諦めた人もいる。完全に諦めた人の壁は、全て崩れている。
それは超えやすいような崩れではなく、自分が下敷きに潰されている。
つまり死。
人が死んだ時、その壁も役目を果たし崩れ落ちる。だが生きている限り、壁は永遠に続く。
大抵の人間は、攻略途中でもがく。
今の自分は、転落、また転落と落ちていく。上から落ちても死にはしない。
だがダメージはでかい。落ちた時、攻略出来る体力は残っていない。時間が経つ度に体力は減っていく。
夢を掴むための攻略の仕方を分からない。
俺は、もう一度転落した。何度も何度も何度も転落し、諦めかけている。
全てから諦めかけている。気力もあまり残っていない。
死んだならどれだけマシなのだろうと考えたこともある。他人の崩れた壁を見る度に思えてくる。
壁を攻略できた人を羨ましく思う。壁の無い人生がどれだけの光なのだろうか。
自分の壁は果てしなく高い。つまりそれだけ自分の夢が大きい。
だけどその壁を攻略するには無謀と言えるほどの挑戦。
攻略する度に周りからあらゆる妨害を食らう。
だが攻略できた時、それはどれだけの快感なのだろう。どれだけの達成感を得られるのだろう。
自分はそれを知りたいから壁を登る。
崩れていない人達はみんな同じ思いなのだろう。
そんな自分は周りと話し合いながら壁を登る。
時に転落もするが、あと少しで届きそうな光がある。
だが再び転落する。
それでも諦めない。
壁を攻略するまでは




