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42.(中編):10倍ファイアーインフェルノ。――リズさん、そいつら敵です】

 サーヤから放たれる漆黒のプレッシャーに、

マリアの取り巻きたちは一歩、また一歩と後退りした。


 マリア自身も頬を強張らせながら、潜伏していた精鋭たちに合図を送る。  

植え込みや校舎の陰から、軍装に身を包んだ男女が数人、音もなく躍り出た。



「マジックキャンセラー展開! 同時に身体強化・時間干渉開始。一気に無力化しろ!」


 彼らが掲げたのは、三次元の魔法体系とは明らかに異なる、奇妙な形状のデバイスだった。


(……フン。マジックキャンセラーに時間干渉ね。懐かしいオモチャじゃない)  


 サーヤは冷ややかに笑う。いつもなら隣で小言を言うアカネがいない。

つまり、誰に気兼ねすることなく、四次元の「本気」を解放できるということだ。



 サーヤが両手を天に掲げた瞬間、テラスを包んでいた重力波が反転した。


「精神干渉……全回路、上書き(オーバーライト)!」


 サーヤが放った超高密度の精神干渉波が、マリアの洗脳魔法を文字通り「消滅」させた。


「え……あ、あれ? 私、何を……。なんで火傷しそうな顔でマリア様を睨んでるの?」


 真っ先に正気を取り戻したリズが、混乱しながら声を上げる。

サーヤは彼女の肩を叩き、不敵に笑った。



「リズさん、そいつらはアタシたちのランチを邪魔しに来た敵よ。

排除するのを手伝って。……出力はアタシが調整ブーストしてあげるから!」


 サーヤはルーン兵が展開していたキャンセラーを、瞬時に「キャンセル返し」で無効化。

さらに、リズの魔力回路に四次元の増幅魔法アクセラレータを接続した。  

リズは戸惑いながらも、身を守るために初歩的な広域殲滅魔法を唱える。


「ええい、よくわからないけど……火炎地獄ファイアーインフェルノッ!」


 次の瞬間、学園のテラス席は「太陽」に飲み込まれた。  

本来なら焚き火程度の威力のはずが、サーヤのブーストを受けた魔法は、

戦略核にも匹敵する極太の火柱となって天を突いた。


「ヒエッ!? なにこれ、私の魔法!? 怖い、怖い、怖いってば!」  


 腰を抜かすリズを他所に、ルーンの精鋭たちはその熱波だけで一瞬にして戦闘不能に陥った。

焦土と化した現場で、マリアは震える手で白旗を上げた。



「……惨敗ね。まさか、一介の生徒がここまで……。

さて、そこで隠れている『帝国の方』も、そろそろ出てきたらどうかしら?」


 マリアの視線の先――教会の屋根から、軽薄な口笛が響いた。

(中編)をお読みいただきありがとうございました!


 いやあ……リズさん、やっちゃいましたね。

初歩的な『ファイアーインフェルノ』がまさかの戦略核級に化けるとは……。

サーヤのブースト、恐るべしです。


 マリア様の精鋭たちが一瞬で戦闘不能になるスカッとする展開でしたが、

最後に現れたのは不敵な口笛を吹く『帝国の方』。

果たして彼は味方か、それともさらなる強敵か!?


 学園のテラスが焦土と化す中、戦いはさらなる混沌へと突き進みます。

次回、後編も絶対にお見逃しなく!


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