表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/48

15.編入試験 ~2次試験は「接待試験」?~

「19番の伊集院さん、団体戦の準備をして会場に来てください」


「はーい! 」


 伊集院は元気よく返事をして、

アタシに「早く、こっちへ来て」と手招きをした。


「おい、ちびっ子コンビが出て来たぞ! 」

「かわいいー 」


「次は閣下のお子様だ」

「お嬢様は父親を凌ぐ天才だからお前らも見とけよ」


 試験会場の周りには、生徒と大人でいっぱいになった。


 その中にアカネもいる。

「何を目立ってるのですか!」とあきれた目だ。


( 大丈夫よ、アカネ!

アタシは立ってるだけ。これ以上は目立たないから )



 相手の教師が出てきた。

屈強な体をした5人の男性だ。


 アタシは立ってるだけ良いはずなので関係ない。

なるべく教師から離れて陣取った。



「「 はじめ! 」」


( さぁ、あの子のお手並みを拝見よ )


 少し離れたところから、アタシは彼女の戦いを見ていた。

が、しかし、、、


 敵の5人が一斉にアタシを襲ってきた。


 後から知ったのだが、試験官の5人は

伊集院の父親が統括する軍のレンジャー部隊らしい。


 彼らは全員でアタシを倒し、力を見せつけたところで、

伊集院に敗れる、という作戦だった。


 そうすることで、彼女の力はアタシを凌ぐ、

つまり、今回のNo1になるわけだ。


 そのため試験官たちは初手から本気で攻めてきた。



「子供相手にえげつないですね」


「お嬢ちゃん、ごめんね。

これもマリ様のためなんだ。痛くしないからね」


 うそだ!

さっきから直撃すると骨折では済まない攻撃ばかりだ!


 どうやら、この試験官たちは

アタシを殺してでも上司の機嫌を取りたいらしい。


( ほんと、ムカつく! )


 けど、キレて奴らをボコったら目立ってしまう。

そうなると本気でアカネが怒るだろう。

ここは大人の余裕で、逃げ回るしかない。



 5人の試験官は軍という名の、殺しのプロだ。

巧みに連携しながら、徐々に攻撃のペースを上げてきた。


 しかし、アタシはギリギリでかわし続ける。


 なかなかアタシに攻撃が届かないものだから、

遂に1人がサバイバルナイフを出した。

これは強化魔法をナイフに与え、触れるものすべてを砕く

殺傷能力Sランクの武器だ。


 ほかの4人も武器を出して攻めてきた。



「おい、子供相手にやりすぎだろ! 」

「それでも軍隊か?恥を知れ! 」


 なりふりかまわない試験官・教師たちに

受験生の間から怒号が飛び始めた。


「子供1人で大人5人の相手なんて絶対に無理。

マリ、何とかしてよ」


( じゅうぶん、時間を稼いだわよ。あとはうまくやってね )

 

 アタシは伊集院を見た。既に呪文を唱えている。


( そろそろ魔法が発動するわね )



 アタシはイタズラを思いついた。


 少しムカついたから

伊集院の魔法攻撃のダメージに見せかけて

こいつらに1発ずつ入れちゃおうかしら。。。


 アタシの表情が変ったのを感知して、

アカネが「やめてください」という顔をしている。


( 大丈夫よ、上手に決めるからね )


 アタシはアカネにウインクした。


 やがて、伊集院の杖が振られる。

今回も氷と炎の融合魔法だ。


 2つの魔法が竜巻を生成し、5人を巻き込んでいった。

炎と氷が去ったあとには、5人の大人たちの屍が。。。。


 って、死んではいないがピクリとも動かなかった。


 誰も気が付かないが、アーマーに包まれた5人の身体に、

アタシの「ぐー」マークが綺麗に残っている。



「「「 おーーー! 」」」


「「「 さすがお嬢様! 」」」



 歓声の中、伊集院が優雅に握手を求めてきた。

アタシはストレス発散できたから満足だ。

満面の笑みで握手に応じた。


( 顔じゃなくて、やっぱりボディね )



 ‥‥編入試験日の夜。


 アカネはため息をつきながら、正座するアタシを直視した。


「サーヤ様。私は見逃しませんでしたよ。

最後に伊集院マリの魔法が届く前、何をしましたか? 」


「いえ、何もしてません」


 << ドン >> 


 アカネがお茶を飲んでいた湯呑がちゃぶ台に置かれた。


「もう一度、お答えください。

わたくしには、よくお声が聞こえませんでした」


「あの、、、」


 << ドン >> 


 再びアカネがお茶を飲んでいた湯呑がちゃぶ台に置かれた。


「ごめんなさい。ついイタズラをしてしまいました」


 アタシは深々と土下座する。

こうして、辛い長い夜は過ぎていった。



 2日後、

アタシは遂に魔法科学園の制服に袖を通すことになる。

ご一読いただきありがとうございました!

レンジャー5人を相手にした「接待試合」は、

サーヤの隠れた「ぐーパン」とマリの魔法によって幕を閉じました。


もし「続きが読みたい」「ざまぁが見たい」と思われた方は、

ぜひ下の**【☆☆☆☆☆】やブックマーク**で応援をお願いします。

皆様の評価が、執筆速度をさらに加速させます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ