聖域(サンクチュアリ)
-聖域-
祈りの場所
世界に在り
人の心へと宿るところ
たいせつな物を置く
たいせつなひとを想う
この世界にそれを作り上げる
そのための場所を心に創る
目に見えるかたちに
見えぬように胸の奥に
世界が創り
人が想い
時を掛けて
磨き上げられ
現在ここに至る
今、ここに在る
風に流した想いが届き
石に願いが宿るように
土地へと想いが集い
願い叶う聖域が生まれるように
拙く
淡く
小さな小さな気持ち
わずかなひびき
人の想いが宿り
永久の時を
悠久の時を超え
想いを受けて続くように
ひろがる
波紋のように
ゆるやかな
こころ
いのり
なにか
奏でる
鼓動のように
いのちのように
ささやかな
その場所
たいせつな
おもい
こころ
そっとおく
祈るように
とどくように
ふたたび
気づくように
またくるように
また美しきものに
出逢うように
以前に録っていた、美術家、内藤礼さんの番組を観ていて想ったことです。
聖域は自然の作り出す美しくて、そして素晴らしい場所であり、
また、人が真摯に想いを込め作り上げる場所である気がいたします。
そうしたことをきっかけとして書き始め、
その後手がつかず、一度迷走して止まったのですが、
先日美術番組の、
ハートカクテル わたせせいぞうさんのお話を拝見し、懐かしき絵を思い出し、
もうかなり過去の映像、カリフォルニア・クライシス 奥田万つ里さんの作品の、忘れがたい絵へと想いを馳せ、
あの当時流行っていた陰影の輪郭線を強調する絵を描く手法を想いつつ、
もう一度、内藤礼さんの作品を観つつ、胸の内を探り、
止まった文章へと接ぎ木しつつ、再び書き繋いだものです。
番組のなかにあった言葉。
エバーグリーン、時を超えるもの、その想いというものは確かに在りますね(●´ω`●)
なにかのきっかけで思い出すことです。
想いや記憶というものは、
それは心の内の奥、精髄に近い核に置かれた場所、聖域とも呼べる場所にある。
その場所にそっと、大事に収めてあるのかもしれません。
いつかたいせつなそれを思い出すために(*^^*)