表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いふ☆いふ 〜先輩は魔法使い〜  作者: 岩流佐令
5月 体育祭&家庭訪問
30/59

第二十九話 二人三脚プレイ

「あら藤見くん遅かったじゃない」


「いやーすみません伊巫先輩。ちょっと立て込んでまして……」


 俺は中庭にいる。例の、人通りの少ない中庭だ(二十二話参照)。閑散とした二階の渡り廊下が見える。

 もう割と下校時刻近いし、この中庭も、多分人はこれから来なさそうな雰囲気である。


 ……なんかもうこんな感じの唐突導入がすっかり板に付いてきてしまった俺である。ごめんね。

 あんまり執筆能力というか、展開を考える才能みたいのが無いんだよ。たぶんこれからもこんな感じだと思う。

 でも俺頑張る☆ 善処します。


「で、ブツは手に入ったわけ?」


「あーはい。それはもうバッチシです」


「じゃ、()()()


「ははあ……」


 俺はポケットから小さめの縄跳びを取り出した。といっても、よくあるプラスチックとかゴムのやつじゃない。割と本格的な白いロープっぽいやつだ。


 なんのロープかって? 決まっている。

 これをこうするんだよぉーゲッヘッヘ。


「はい括れました」


「ん……とと」


「ああ、だから動いちゃ駄目ですって。先輩のほうが身体軽いんですから、って当たり前ですけど。ほらちゃんと俺にくっ付いて。永遠(とわ)に共に傍にいて」


「やだ」


「ふえ〜ん」


「絶対嫌」


「そこまで言います!?」


 とか色々やり取りしつつ、なんとか収まる俺と伊巫さん。最初は結構、立つだけでも危うかったが、バランスが取れてきたのだ。


 もう皆様、何をしているかお分かりかな?

 答え合わせだっ↓(epタイでわかるか)。


「ところで伊巫さん。やっぱ()()()()の練習って、やんなきゃいけないんですかね、今俺と。しなくても別にいいと思うんですけど」


「己の義務かそうでないかによって実行を分けるのは愚か者の選択よ藤見くん。世の中ね、偽善で回ってるの。その発想を大切にしないと恋愛及び子孫繁栄なんかできないわ藤見くん」


「わあすっごうい拡大解釈。もうちょい敷衍(ふえん)させてくださいよ。ふえ〜ん」


「ま、あたしがやるって言ったらやるのよ」


「うわあ、めっちゃ敷衍させましたね伊巫先輩。それ独裁者の発想ですよ? 全然、偽善ですらない」


「おら歩け歩け……あっ」


「ほらーだから言ったじゃん。先輩の方が軽いんですって。そりゃあなたが歩いたら、止まった俺に引っ掛かって転ぶのは自明の理でしょ? 二人三脚なんだし」


「キッ」


 キッと転びながら地面から睨む伊巫さん。

 そう、現在俺とこの頭の悪い女性先輩は、二人仲良く(?)二人三脚の練習をしていたのである。

 放課後。中庭。二人きり。


 ちなみに、二人の足を括って繋いでいるこのロープは、さっき体育館で見つけた備品である。

 用具係である俺はいつでも自由に鍵をGETできる権限があるから、体育倉庫も入り放題。

 それで、このロープ(縄跳び)もGETしたわけだ(前回参照)。

 つまり、部長権限ならぬ、用具係権限だ。あんまし上手くないね。


 そういえば倉庫の帰り際、ここへと来る間に、後ろから男たちの怪しい会議の声が聞こえた気がする。

 まあ、気の所為だろう。気にしない気にしない。

 で、伊巫さんを中庭で待たせていた俺は、すたこらさっさと倉庫を後にし、ここへ来た。

 伊巫さんの出場競技、その種目──『二人三脚』を練習する為に。


「ちょっと縄キツイんじゃない? これ」


「うーん、まあ本番もこれくらいじゃないっすかね。倉庫探してみましたけど、学校にある備品で足括るやつって言ったら、これしかないと思うし。まあタオルって可能性もあるけど、今、足括れるほどの大きさの、持ってないし。二人分の足」


「……」


 と、伊巫さんは起き上がる。さっき俺の体重に引っ張られて(というか自分から動いて)転んだままの体勢だった。

 ちなみに、括ったのは俺が左足で伊巫さんが右足。つまり俺が右側で伊巫さんが左側ってことだ。

 で、その俺の左にいる伊巫さんは頑張って自力でスタンドする。俺が手を貸そうとしたが、普通にはね除けられた。

 が、バランスを崩さない俺。伊巫さんの手押しドーンは弱い。媚薬の時もそうだったが。


 産まれたての子鹿よろしくプルプル伊巫さん。四つん這いから頑張って立とうとしている。


「がんばれー先輩。ほら、いっちにーイッチニー」


「キッ」


 キッと立ち上がりつつ下方から睨む伊巫さん。

 俺はその黒いサイハイ&白い体操着姿の、この物語の序盤からだいぶキャラが変わってしまった(ポンコツになった?)先輩女子生徒を見下ろす。

 もう威厳とか魔法使いとか、無くなってる気がする。乗馬鞭もたまにしか出てこないし。


 というかなにげにスルーしちゃったけど、転んで大丈夫だったのか?

 伊巫さん膝、怪我してるんでしょ?(二十話参照)

 ……危なくね?


「その為に、藤見くんがいるのよ」


「ほ? 俺?」


「言ったじゃない。私が出る種目、全部出てもらうって」


「いやいや聞いたけど前々回参照。でも俺その種目、エントリーしてませんよ。もう締め切っちゃったし。出席番号順で決まっちゃったんですよ、ウチのクラス」


「別にエントリーなんかしなくても出れるわよ。並走者として」


「……うん? 並走者?」


 首を傾げる俺。

 と、ようやく立ち上がれた伊巫さん。パッパッと膝と手、埃と土を払う。

 伊巫さんが立ったーー! おめでとう!


「そ。私、怪我人で通ってるから。学校側も承諾済み。『(注)(カッコちゅう)藤見は伊巫に伴走する』」


 突如、伊巫さんは背後に手を回し、国語辞典みたいな分厚さの謎冊子を取り出した。俺に持たせる。

 ……え、今どっから取り出した? イリュージョン? ドラ○もん?

 そしてその開かれたページ上、伊巫さんの指先を見る。と、競技種目名の端っこの方に、


 『(注)藤見は伊巫に伴走する』


 と書かれていた。


「え、何なんすかこの冊子? つか(おも)! 分厚(ぶあつ)!」


「藤見くん知らないの? 普通に今度の体育祭のプログラムよ」


「プログラム!? クソでかい!」


「ウチの高校はここいらでも屈指の部活奨励校だからね三回目。競技種目が鬼のように存在するのよ」


「それにしても限度ありますよね!?」


 と、俺の手から冊子(もはや雑誌)を回収する伊巫さん。ヒョイと取り上げ、再びどっかにしまう。イリュージョン。

 背後にその手を回しただけで消えるプログラムブック。二次元マジック(?)だ。なんなら四○元ポ○ットかも。


 というかそんなに種目あるんだったら、一日間で終わるの? 決着付くの?

 たしか体育祭、来週の土曜だけだよね? 日付とか跨いでないよね?


 ていうか、跨いでたとしてもその量(何種目あるのか知らんが、相当な量だろう。百や二百は下らない筈だ、冊子自体のサイズ&中の文字のサイズからすると)の種目数なら、一年経っても終わらなくない?


「なんか色々とツッコミどころ満載ですけど、面倒なので華麗にスルーする方向で。次回以降、掘り下げます。今日のとこは吟味します」


 気を取り直す俺。皆も付いてきてね?

 ……ありがとう。


「だったら、伊巫さん最初から参加しなきゃいいじゃないですか、体育祭。そもそも怪我人出場了承しちゃう学校側も学校側じゃないっすか」


「まあ……まあ。細かいこたあどうだっていいのよ。私の方は大丈夫だし。今転んだのだって、地面から三ミリ浮いてるから。ほら」


「そんな設定ありましたね。え、じゃあ何で転んだんですか? ずっと浮遊してればいいじゃないですか」


「ふう……質問ばっかね。主体性が無いわね」


 溜息伊巫さん。

 と、バンっとにわかに俺の背中を叩き、歩き始める。やっぱり彼女の打撃は弱いから、そんなに痛くない。

 が、また転ばれても面倒だから、俺も合わせて歩き出す。


 まあまあ何とかなっているな。伊巫さん背ェ高くないし、俺とまあまあ身長差があったが、それでも何とか二人三脚で歩けている(文章重複)。

 それに、歩くのはゆっくりだ。まずは慣らしなのだろう。競走といっても、安全第一に越したことはないからな、うん。


「それに、伊巫さんのペアももちろん女の子なんでしょ? なら俺との練習って逆に変に覚えちゃうんじゃないっすか? カラダが」


「そこら辺はご心配に及ばず。むしろ今本番より難しい状況の方が、魔力制御の感覚的に本番、楽でいいのよ。カラダが」


「はあ。そういうもんすかね」


「あと、その為にも浮遊厳禁ね。三ミリ設定のみ有効。相手の子はもちろん普通の子だから、クラスの女子。あたしが変に魔法使ったら向こうも危ないわ」


「うわあよくそんな条件でエントリーしましたね、そのペアの人。伊巫先輩に命預けるんですか? 怖!」


「……何よ。そんなに危険じゃないわ、ちゃんと気を付けるわよ。というか、向こう私が魔法使いなんて知るわけないじゃない。なんなら全校生徒知らないわよ」


「え! じゃあ知ってんの俺だけってこと!?」


「当たり前じゃない藤見くん。こんな馬鹿が考えたみたいな設定、誰が信じるの?」


「……(言っちゃったよこの人……)」


 どうやら、伊巫さん魔法使い疑惑及び確信は、俺限定情報らしい。

 これさっきの奴らに言ったら喜ぶかな?

(『学校ガイドブック(裏)』上層部?)

 ……普通に俺がドン引きされて終わるな。


 と、伊巫さんが加速する。

 何も反省していない。魔法的なパワー厳禁ルールが適用されているなら、今走ったら転ぶのは伊巫さんの方なのに。体重軽いから。さっきと同じふうに。


「ほらスピード上げるわよ」


「え、ちょっと待ってください。また転びますよ!」


「だから、そうならないように、あなたがいるの。藤見くん」


「へえぇ責任丸投げ!? つかさっき転んだのも完全に自滅じゃないっすか! 知りませんよ、下手にスピード上げて転んでも。

 これでも俺、めっちゃ気を遣ってるんですよ? 俺が転んだら、もっと悲惨なことになりますからね!」


「あっ」


「ほらまた転んだぁ!」



 ■



 さあ〜て、次回の『いふ☆いふ』は?


 皆さんこんばんは。佐令です。

 今回展開がクソつまんなかったので、急遽こんな感じです。(いつもつまらんか)


 ☆マークを『ほし』って打たないと出ません。

 あと、♪も『おんぷ』打ちです。

 割と多用することが判明したので、そろそろ単語設定を変えようと思います。


 それでは来週 (かどうかはわからん)の『いふ☆いふ』は?

(セリフめっちゃ適当、重複?)


 ・サバゲーマスター衛府さん

 ・伊巫さんわんわんお

 ・パン食い競争☆白いのたっぷり


 の三本でお届けしま〜す!

(今のところ脳みそ内では)


 次回もまた読んでくださいね♪


 じゃん・けん・ポン!

(フレミング左手法則)


 うふふふふ♡(読みづらくてごめん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ