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春期新潟県大会(3年時春)準決勝

 準決勝第一試合。新潟江南高校VS日本文理高校は、圧倒的な強さで二回戦から勝ち上がって来た第一シードの日本文理高校と、ノーシードから勝ち上がって来た新潟江南高校の試合は、八回まで互いに無得点。そして迎えた九回ウラ日本文理の主砲モリタが価千金のサヨナラホームランを放ちゲームセット。1-0で辛くも日本文理高校が勝利した。

 続く第二試合、松高の相手は第三シードの新潟明訓高校だ。

 「集合!」

 「うーす!」

 「オーダーは、一番センター、オカダ 二番ショート、カネトモ 三番ライト、クリバヤシ 四番サード、コンドウ 五番ファースト、ミナガワ 六番レフトムカイ 七番キャッチャー、アリアケ 八番セカンド、イトハラ 九番ピッチャー、マスオカ 以上だ。相手は一応格上の相手だ。気合い入れて行け‼」

 「よし、次の決勝で日本文理高校とやるぞ!その為にも新潟明訓高校を倒すぞ!」

 「おし!」

 「松高ーーファイオシ!!」

 先攻は松高。先発は二年のマスオカ。この大切な準決勝を下山監督は二年生バッテリーに任せた。

 「どしたんすかね。山岡さん?」

 「どうもしねーよ。決勝を見据えて、エースホシノを温存したんだろ。」

 「礼!」

 「うーす!」

 初回からエンジン全開の松高は、一番オカダ、二番カネトモの連打でランナーを貯めると、続く三番クリバヤシが左中間へタイムリーツーベースヒットで、二点を先制。続く四番コンドウが、ライトポール直撃のツーランホームランを放ち4-0五番ミナガワも続き連続ホームランで5-0。六番ムカイは、ライト前ヒット。七番アリアケもツーベースヒットで、続き二、三塁。八番イトハラはセーフティースクイズで、これがビンゴ。決まり6-0。尚ノーアウト一、三塁で九番マスオカ。フルカウントまで粘り、センター前ヒットで、7-0この後五点を追加し合計12点を取り初回の松高打線(ブルークラッシャーズ)の攻撃は終わった。守っては二年生バッテリーが、ピシャリと初回をピシャリと三者凡退に抑えた。

 「ちょっとは手加減してやれよ。」

 「松高容赦ねーな。」

 二回に五点、三回に四点、四回に六点、五回に二点をとり29-0とし、五回ウラには、クローザーのツチムラが登場した。コンドウがキャッチャーに回りアリアケ、マスオカが退きサードにシノダ入った。

 「山岡さん?ツチムラ出てきましたよ。」

 「お?レアケースだな。クローザーとしての肩慣らしだな。」

 バシーン!!

 「速い‼速すぎる。」

 「スピードガンでは157㎞出てましたよ?」

 「まだまだこんなもんじゃねーよ。」

 「163㎞!速球だけで三振とってるよ。」

 「変化球も試しておけ。カーブ120㎞、スライダー140㎞、最後はスプリットで三振!よし。」

 結局三者三振で、ゲームセット。松高は五回コールドゲーム勝ちをし、決勝に進出を決めた。

 「お疲れ、ケイタ。」

 「おお。トウマ。お疲れ。明日の決勝の先発はトウマだぞ?肩作ったか?」

 「おう。コンディションはバッチリだぜ。」

 「山岡さん!今日の準決勝、ソフトバンクと阪神のスカウトマンが来てたらしいですよ?」

 「いよいよプロも注目し始めたか。」

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