春期新潟県大会対戦相手決まる
「日本文理高校に圧勝したのに、スポーツ新聞社は、我関せずって感じだな。」
「まぁ、練習試合だからな。」
「お、来ました。新潟日報の朝刊のスポーツ覧。新潟県大会春トーナメント乗ってるぜ。当然俺達は、1回戦からの登場だよな?」
「えーっと。ありました。Dブロック1回戦新潟北高校に勝てば第二シードの中越高校とあたります。」
「くじ運ねぇな、下山監督。」
「まぁ、ここまでオールコールド勝ちしてんだ。日本文理高校より中越高校の方が強かったたとしても関係無い。どこが来ても叩き潰す。」
「そうだそうだ!」
「うーす!」
「ちなみに、Dブロックは予想困難。だと。」
「松高次第だと書いてある。」
「なぁに。大会が始まれば直ぐに分かるさ。」
「集合!」
「うーす!」
「これより春の県大会ベンチ入りメンバーを発表する。一番ホシノ、二番コンドウ、三番ミナガワ四番イトハラ、五番シノダ、六番カネトモ、七番クリバヤシ、八番オカダ、九番ムカイ、十番ウエハラ、十一番ツチムラ、十二番トバシラ、十三番ショウジ、十四番マスオカ、十五番アリアケ、十六番フクドメ、十七番フジオカ、十八番キタジマ、以上18名だ。」
「マジか?ハイレベルなベンチ入り争いだな。サノも悔しいだろう。一年のキタジマに番号取られて。でも、サノはケロってしてるな。本人いはく、夏がまだあるからって前向きだった。にしてもだ。球数制限を意識してか、スタメン以外の選手はほとんど投手と捕手だ。野手の控えはフクドメとフジオカの実質二人。まぁ、高校野球では、ピッチャーが内外野を守るのは珍しくないからな。あとはやるだけだ。」
「ヤマは、二回戦と準決勝と決勝だな。順当に行けば準決勝は新潟明訓高校だからな。目標は優勝で同じだろうしな。」
「気合い入れてけよ!」
「うーす!」
「ここまで練習試合を含めて全勝できた。この伝説を実現してもう一度日本一になろう。」
「ベンチ外になってしまった人の分もだ。」
「おう!」
「サノ。…お前の分もやってやる。」
「ホシノ、ありがとう。頼んだ。」
「おいキタジマ、舐めたピッチングしてたら、即日二軍落ちだからな!」
「うす!了解っす。」
「俺の二年半をお前は越えたんだ。その素質は、凄いと思う。俺の分も頑張ってくれ。」
「はい、分かりました。」
「先輩まだ夏があるじゃないすか?チャンスありですよ。」
「そうだな。」
「でもこれは事実上の戦力外通告だ。上の決定だ、従うしかないでしょう。」
「まぁ、ベンチ外になった3年は俺だけじゃあないから。みんなで戦おう!ベンチ外のプレーヤーも、レギュラーメンバーも。」
「まずは一回戦の新潟北高校戦に向け調整しよう!」
「おす!」




