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プラクティスゲーム その⑥VS日本文理高校戦

 「マジすか!?春の県大会直前なのに。」

 「先方からの依頼だ。」

 「場所はうちの第二グラウンド。期日は今週の日曜日だ。」

 「日曜日って、明後日じゃないすか!?」

 「急な申し出ですまんと、先方は言っている。」

 「まぁ、いつも通りやれば、負ける事は無いだろう。」

 そして日曜日…。

 「集合!」

 「うーす!」

 「先発メンバーを発表する。一番センター、オカダ 二番ショート、カネトモ 三番ライト、クリバヤシ 四番キャッチャー、コンドウ 五番ファースト、ミナガワ 六番サード、シノダ 七番レフト、ムカイ 八番セカンド、イトハラ 九番ピッチャー、ウエハラ 以上だ。」

 「よっしゃぁ、今日もコールドゲーム勝ちするぞ!松高ーーファイオシ!!」

 「礼!」

 「うーす!」

 「エースホシノは封印して来たか。まぁ、こっちもエースは封印させてもらってるからな。でも、野手はベストメンバーだな。1.5軍と言った所か。」

 「敵の懐に飛び込んでまで何を知りたい?二軍じゃないベストメンバーを使ってまで?」

 先攻は日本文理高校。松高の先発はウエハラだ。

 「もう、怪我の具合は良さそうだな。ストレートの威力もほぼ100%変化球のキレも戻って来たみたいだしな。ほら、一、二、三番を連続三振に仕留めた。流石だな。」

 スズキの足よりオカダの出塁率か。長打力も魅力だな。ほら出たフォアボール。

 次は最近絶好調で、打順を上げてる二番カネトモ。バントをさせたらチーム一。ランナーとして出塁すれば、スズキ並の高速力で相手を攪乱させる。よし、そこだ!ナイスバント!

 ワンアウト二塁で、続く三番クリバヤシ。一時は不調で、フクドメにスタメンを奪われていたが、このところは絶好調。カキーン、ポトッ。おお、クリバヤシのポテンヒットで、ランナー、一、二塁。

 打順は四番コンドウ。説明不要な浜のホームラン王。ビュン、グワキーン伸びて伸びて入った!!先制のスリーランホームラン!甘いストレートを見逃さなかった。松高三点を先制。

 続く五番ミナガワはホームラン数こそコンドウには及ばないが、出塁率や打点ではコンドウを上回る怪物だ。クワキン!長打コースになり、悠々セカンドへ。ツーベースヒット。

 続く、六番シノダ。こちらも不動なサード。六番固定のアベレージヒッターだ。キーン‼早い打球がレフト上段を越えるスリーベースヒット。これでセカンドランナー、ミナガワがホームに帰って4-0。初回からたたみかる松高。

 続く七番ムカイは、ジョーシマの不調に伴いスタメンを奪取した不屈の男は、長打力に定評がある。グワキーン!弾丸ライナーでライト上段に飛び込むツーランホームラン。これで二点を追加し6-0。しかもアウトはバントのワンアウトのみだけ。

 続く八番イトハラ。しばらく二番固定だったが、調子を落とした訳ではないのだが、上位打線に繋ぐ意味合いでの八番起用は悪くなかった。カキーン。センター返し。

 続く九番ウエハラは、左足の膝を痛めて、カムバックするまでに時間がかかったが、手術前より投球の質も、元々良かったバッティングも、更に進化した。カキーン!この打球もセンターへ。

 結局初回に七点をとり、試合の主導権を握った松高は、二回に三点、三回に四点、四回に五点をとり、計21-0。松高は、日本文理高校に五回コールドゲーム勝ちを収めた。だが、春の県大会第一シードが、五回コールドゲーム負けしたことは、メディアには知らされなかった。

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