表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/136

V3~三連覇~

 流石はスポ選で来ただけの事はある。マスオカの球速は150㎞に迫るものがあるし、変化球もスライダーやカット系のボールにカーブにスプリットフィンガーファストボールもあり、プロのバッターでも打てない、逸材が松高の八回のマウンドを任された。

 その男の相棒のキャッチャーはアリアケカイ。3点のリードがある。

 「九回まで行ければ、こっちのもんだ。うちのブルペンで最強の男が締める。マスオカ、だから心配しないでこの回を0点で頼む。」

 「うーす。」

 (下位打線だからって油断すんなよ。マス?)

 (わーってるよ。リードはいつもお前がしてるだろ?打たれたらお前の責任だからな。アケ?)

 第一球アウトローのストレート。

 「ストライク!」

 (ファーストストライクは打ちに来なかったか?いや手が出ずか?)

 第二球インローのカーブ。

 「ストライク!」

 (はぁ?打つ気ねぇのか?じゃあ最後は…。)

 バシッーン

 「ストライク!バッターアウト‼」

 「中々腹が座ったリードだな。」

 続く八番打者はスプリットフィンガーファストボールで空振り三振、九番打者はど真ん中の真っ直ぐをレフトに打ち上げスリーアウトチェンジ。

鬼門の八回を何とか乗り切った。

 松高八回ウラの攻撃は、途中出場の七番キャッチャーアリアケから。アリアケは三球目のストレートをセンター返し。続く八番カネトモは、送りバントを初球で決めて、ワンアウト二塁と得点圏にランナーを送る。

 続く九番ピッチャーマスオカの所で代打クリバヤシ。しかし期待に応えられずライトフライ。一番に戻ってオカダ。クワキーン‼目の覚める様な一打だった。センターオーバーのタイムリーツーベースで一点を追加。決勝打とも言える一撃だった。結局三番フクドメは三球三振でチェンジ。

 いよいよ九回の攻防。マスオカに代わり、守護神(クローザー)のツチムラがマウンドへ。これにより、サードにいたコンドウがキャッチャーに入り四番。七番アリアケに代わってサードにクリバヤシ。九番サードクリバヤシ。以上のシフトに変わる。

 (お、今日は一段とストレート走ってるな?)

 「本来ならマスオカもコンドウが受けて欲しいんだが、早いうちから実戦経験をアリアケには積んで貰いたいからな。特にこういう競った試合では、普段の練習の成果も出てくる。そこら辺はマスオカとアリアケのバッテリーはちゃんと出来ていたな。」

 日本文理高校最終回のトップバッターは、塁に出すとうるさい、一番打者だが、ツチムラは155㎞のストレートで三球三振。続く二番打者も、投手フライにしとめ、後一人。

 (お、ツチムラ乗ってきたね。そしたら大胆なリードで、ゲームセットだ。)

 「ストライク!」

 「ボール。」

 「ボール。」

 「ストライク!」

 「ボール。」

 (フルカウントか…。ならば!)

 (今日の俺はライジングだぜ!)

 「ストライク!!空振り三振。ゲームセット。」

 4-0で松高の勝利となった。以上の結果1位松高、2位日本文理高校、3位新潟南高校、4位北越高校となり、松高は大会三連覇を達成しV3を達成した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ