第3回山田玄助杯参加校決定(2年時春)
二軍VS三軍の戦果報告はヤマナ・マツゾノ両コーチにも伝えられ、正式な一軍メンバーの発表を松高野球部員は待っていた。というのも、第3回目を数える山田玄助杯の日程がほぼ、確定したからである。
「集合!」
「うーす!」
「よし、皆揃ってるな?背番号を発表する。」
「1番ホシノトウマ 2番コンドウケイタ 3番ミナガワカツノブ 4番イトハラダイキ 5番シノダユウヤ 6番カネトモトモアキ 7番フクドメダイスケ 8番オカダダイチ 9番ジョーシママサアキ 10番ウエハラソウジ 11番アリアケカイ 12番ショウジテツヤ 13番ツチムラルイ 14番トバシラケン 15番マスオカダイ 16番クリバヤシデン 17番トリタニタケシ 18番フジオカクリス 以上のメンバーで第3回山田玄助杯を戦う。選ばれたメンバーも選ばれなかったメンバーも、驕る事無く日々の練習に精進する様に。」
「うーす!」
「総員30名程の小さな野球部だがone teamで戦おう!」
「うーす!」
「キャプテン!掛け声!」
「あ、すまんすまん。」
「松高ーーファイオシ!!」
「おい、ミナガワとコンドウ!下山監督がお呼びだぞ?」
「失礼します。」
「下山監督、お呼びですか?」
「第3回の山田玄助杯の参加校の選定をしてたんだがな、お前らの意見も参考にしようと思ってな。ちなみに過去2回は松高が優勝している訳だが、八百長でもしてるんじゃないかって声もあって、今回は透明性を確保する為、浜スタじゃなくて、全ての試合をエコスタで行う方向で調整している。大会の形式も一発勝負のトーナメント制を廃止して、オープニングラウンド4チーム×4チーム=16チーム、二次ラウンド4チーム×2=8チーム、決勝ラウンド4チーム(いずれも上位2チームが次ラウンドへ進出)という風に大会方式が変わった。参加校は春の県予選ベスト16以上の中の15チームと、松高の16チームで行う。」
「正式に参加を表明してくれた高校は15チーム全てOKだった。ちなみに内訳は、松高、NB(日本文理)、NM(新潟明訓)、新潟南、新潟東、新発田、新潟工業、北越、新潟江南、村上桜ヶ丘、開志国際、新潟県央工業、新潟商業、新潟、東京学館新潟、中越 以上16チーム。」
オープニングラウンドはプールA~プールDまであり、監督同士の抽選の結果松高は、プールDに入った。同じプールDには、新発田、新潟東、村上桜ヶ丘が入った。総当たり方式上位2チームが次ラウンドへ進出。仮に松高が全勝で二次ラウンドへ進出した場合、プールCの1位、2位と対戦する。仮に勝敗が並んだ場合は得失点差による勝敗判定となる。決勝ラウンドまで行けば最大9試合を戦う事になる。
ちなみに、有力校の対戦は二次ラウンドからと見込まれる。プールAにNB、プールBにNM、プールCには新潟南と東京学館新潟が入った。台風の目となりそうなのが、開志国際と北越高校である。両校プールBに入った為、プールBは死の組みと言えそうだ。




