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期末試験

 野球漬けの日々をおくるケイタ達であったが、期末試験だけは避けては通れなかった。

 「ケイタ!今日から一週間テスト休みだぜ?」

 「俺はお前らと違って毎日寝る間を削って勉強してきたんだ。家につくのはアベレージで夜11時。飯食って風呂はいるともうてっぺん。そこから二時間勉強している。だから俺は毎日三時間位しか寝てない。テスト休みなんざ俺にはいらない。」

 「日中は野球に打ち込む為にそこまでしてるのか?」

 「まぁな。授業中寝てる事もあるがな。トウマこそ、どうなんだよ?日々勉強してないのか?」

 「教科書開くと眠くなるんだよな。」

 「松高のエースがテストで落第なんて恥ずかしいぜ?」

 「俺は一週間あれば、合格ラインに乗せる自信はある。」

 「心配だな?毎日勉強してないと分からない事もあるぜ?」

 「俺は神スイング500回したら今日は家に帰る。トウマもこんなところで道草食ってないで早く家に帰って勉強しろ!」

 「20球だけ受けてくれないか?」

 「良いけど、本当に大丈夫か?」

 「体動かさないと何かムズムズするんだよな。」

 「20球だけだぞ!」

 「おーす!」

 バシーン!!「ナイスボール!良いねいつも通り走ってる。」

 「おい!お前ら何してる?!」

 「下山監督!気分転換に体動かしてました。」

 「そうか。まぁ、コンドウは成績優秀だし、ホシノもまずまずの成績だからな。あんまり長居はするなよ?」

 「うす!」

 「ケイタありがとう。じゃあ俺は先帰るわ。」

 「おう!気を付けてな。」

 ビュン、ビュン、ビュン

 「俺も見習わないとな。」

 ビュン、ビュン

 風を切るバットの音だけが、松高室内トレーニング場には、響いていた。

 「よし、500回!PM6:00か、しっかり施錠して…。あれ!?ミナガワ?」

 「こんな寒い中何してるんだよ?」

 「見りゃ分かるだろ?外で素振りしてた。」

 「外でやんなくても、一緒に中でやればよかったじゃん?」

 「さっき来たばっかでな。中使っても良いか?」

 「良いよ。」

 「じゃあ鍵貸してくれ。帰るんだろ?俺はもう少し練習して帰る。」

 「お、おう分かった。」

 「んな事より勉強しなくて良いのか?」

 「一応野球部のキャプテンだからな。心配には及ばねーよ。」

 「じゃあ後頼むは。」

 「了解。」

 (キャプテンなりに頑張ってるんだな。あいつはあいつなりに。)

 一週間後…。期末試験当日。

 (あーあ眠い。けど及第点には言ってるんじゃねーか?)

 二日目…。

 (楽勝だったぜ。)

 (320人中2位か?俺の上のてっぺんの奴は誰だ?)

 「トウマ!赤点無かっただろうな?」

 「おうよ!楽勝だせ。(本当は結構ギリギリ)」

 「集合!」

 「皆、期末試験よく頑張った。追試補習に回った人間は0だ。さて、今日から冬季休みだ。尚年末年始(12月30日~1月2日)はオフとする。以上解散。」

 「うーす!」

 こうしてコンドウやホシノ達一年生は、短い冬休みに突入した。

 「来年は新しく一年生(後輩たち)も入って来る気ィ抜かず行こうぜ!」

 「おう!」

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