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第二回山田玄助杯一回戦VS福岡第一高校戦

 「このシステム、負けて良いのは一回戦だけだな。勿論、負けるつもりは無いけどね。」

 「シード校は敗者復活戦対照外か…。」

 ちなみに松高はそのシード校ではない。夏の甲子園大会の結果を加味して、夏ベスト4の青森山田高校がシード校になった。松高一回戦の相手は、遠路はるばる福岡からやって来た福岡第一高校が相手だ。参加チームの中では最も実績のない格下の相手だ。オーダーはいつものように三番ミナガワ、四番コンドウ、五番クリバヤシの中軸に先発はショウジと行きたいところだが、ここは安全牌でホシノを先発に持って来た。

 「集合!」

 「うーす!」

 「今日も気合い入れてくぞ!」

 「松高ーーファイオシ!!」

 試合は先攻めの松高から。1、2、3番がヒットと四球で出塁しいきなり、ノーアウト満塁の大チャンスで頼れる主砲コンドウが二球目の甘く入ってきたスライダーを捉えレフトポール直撃の満塁ホームランで、4点を先制した。しかし後続は打ち取られ初回は4点止まり。

 先発には主戦のホシノ。安定のピッチングで三者連続三振と好スタート。すると、下位打線が火を吹き8、9、1番と連続ヒットとしてまたも満塁。続くイトハラがライトフェンス直撃の2点タイムリーツーベースヒットで6-0。尚、2、3塁で三番ミナガワ…とここは敬遠。満塁策で四番のコンドウを打席に迎える。

 一球目のストレートをコンドウは見逃さなかった。ビュン、グウワキーン。物凄い音を立てた打球はグングン伸びてバックスクリーンに飛び込む2打席連続満塁ホームランで、10-0。その後も着実に加点して福岡第一高校を圧倒した。投げてはホシノが三回をパーフェクトに抑え、四回からはショウジにスイッチ。

 ウィニングショットのカーブが要所要所で決まり、二回を0点に抑えた。終わってみれば22-0五回コールドゲームで松高が福岡第一高校を下した。2回戦の相手は広島商業高校との打撃戦を制した智弁和歌山高校が相手だ。

 「おい!ケイタ?次の相手智弁和歌山だってさ。」

 「TVで見てたチームと戦えるなんて光栄な事があるもんだな。」

 「ああ、でも広島商業も頑張ったんじゃねーか?8-6だろ?なら俺達にも勝機はあるはずだ。」

 「次の試合はローテーションを考えるとサノなんだよな。」

 「なんだよ?コンドウ?俺じゃ不服か?」

 「いや、まぁちょっと位失点しても松高最強打線がカバーしてやるから安心して投げろ。」

 ゼロゼロエックスゲームが続く可能性は低いと思われたが、名門智弁和歌山相手にそう簡単にコールドゲームに持ち込めるかは打線次第だろう。

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