Tragedies
いつもいつでも
側にいたのは俺だった
君と誰かの終わり
エピローグとプロローグの間で
君をなぐさめる 第三者
また 君が泣いている
相手の消えた舞台の上で
王子様に置いていかれた お姫様
「ハッピーエンド」なんて
ありきたりだって言うけど
君の演じる 悲劇だって
もういい加減 飽きてきただろ
いつまで俺は ここにいるんだ
このままじゃ俺まで巻き込まれちまう
今まで俺が
近づけば離れた癖に
何故今
身を寄せてくるんだ
君を愛したくはない
止まれなくなる
なぁ お姫様
俺にそこに
その悲劇の舞台に
上ってこいと言うのか
まだ足りないのか
どれだけ泣けば気が済むんだ
何故か 悲劇を望む お姫様
そんなつもりはないって言うけど
きっとそうなる
君はいつも いつだって
そういう道を選んできたのだから
君を愛したくない
その気がなくたって
俺は全てを奪われてしまう
だから
だからなんだ
君を愛したくない
俺は悲劇なんて見たくない
君を愛したくない
結末はもう決まってるんだろ
結局
俺に選べる道はなく
俺は舞台の上に立つ
君を愛したくない
そんなことを言いながら
舞台の上のお姫様は
それを聞いて微笑んだ
「もう手遅れよ」
「あなたも」
「私も」
―――
もともと「I Don't Wanna Love You」というタイトルでした。
本文の「愛したくない」という部分で、それは「Hoobastank」というアーティストの「I Don't Think I Love You」という曲の歌詞を見て、何となく浮かんだフレーズだったんですが……(ちなみにその歌詞の内容はほとんど覚えてません笑)。
「I Don't Wanna Love You」、口に出してもらうと分かると思うんですが、リズムが非常に気持ち悪いf(^_^;)
まぁちょいちょい手直ししたら「悲劇」という単語が多くなったんで、それをタイトルに決めました。
そして「悲劇」より「Tragedies」のほうがしっくりきたので、ここに行き着いた、というわけです。
……蛇足でした。
久々の更新でちょっと張り切ってます。笑