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闘いの唄



地に飲み込まれそうな夜


疲れ果て


重い足を引きずって歩く




こんな日には



悪いことばかり



思い出す



何も手に出来ない


現在(いま)を見て


もう一人の僕が


嘲笑(わら)ってる




「お前に未来はない」



「そのむなし手がその証」



「お前は持たざる 者なんだ」



彼の言葉を防ぐ



手立てはない



僕が思った



声だから





でも



生きていかなきゃならない



死ぬにはまだ早過ぎるから



「僕はこの日のために生まれた」



そんな日を 夢見ながら





歩きながら考える



かつて


心に


すぐそばにいた人



でも現在(いま)



そして未来(さき)にも


いない人



とっくに諦めてるはずなのに



いまだに過去に囚われてる僕



いつまで引きずりゃいいんだ



頭と心が同じなら良いのに



どうしても考えてしまうんだ




でも



歩きださなきゃならない



何かを得るために




「僕はこの人のために生まれた」



そんな人を望みながら





死ぬにはまだ早過ぎる




僕はまだ



何もしちゃいない





何も得ちゃいない





「僕はこの時のために生まれた」



「僕はこの人のために生まれた」



そんな日のために





信号待ち



握り締めた拳



ただ前を見つめる瞳



そして意味もないファイティングポーズ



でも 僕は



本気で闘うつもりでいる








信号が変わり



僕は歩き出す




目指すのは




ただ一つの意味






―――


いったん作り終えた時、「僕」は「その日」を「「待ち続ける」」だけでした。


そうじゃないだろうと思い、結局「意味のないファインティングポーズ」をとったり、「本気で闘う気」になったりする、「闘いの唄」になりました。


結構気に入ってます。





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