ライオンの空
都会の真ん中
灰色の街
アスファルトに囲まれ
区切られた空
高く高く塔を積み上げて
自分の声も届かない
そんな場所を作り上げた
地べたに 立ちすくむ人は
その向こうをじっと見ている
ふと浮かんだ 金色の獣
王と呼ばれたライオン
草原に生きる彼は
これが空だと気付くだろうか
吠えるべき空を求めて
さ迷うだろうか
夕焼けのアスファルトの街
夕日が世界を燃やしても
どこか冷たい無機質な場所
ここに僕らの居場所など あるのだろうか
温もりを
優しさを
捨てられやしないのに
現実との温度差を
辛く感じることもある
サバンナを生きる 金色の獣
覇者と呼ばれたライオン
彼はその目に 何を映すのだろうか
遥かの地平線は 彼にとっても やはり
届かない高みなのだろうか
王者の声には
似ても似つかぬ
トラックの轟音
低い唸りを上げ
僕の横を掠めていく
―――
久々の更新です。
ちょっと自宅を離れていまして、更新できずにいました。
また評価していただいたようで、ホントにありがたく思っています。
まぁわがままを言うと、どれを一番気に入ってもらえたのか教えてもらえたらなぁ、と一応正直に言っておくことにます。笑
いや、ホントに題名だけ書くとか、第何話とだけ書いてもらってでも構いません。
出来ればちゃちゃっと書いてってくださいな。笑
よろしくお願いしま~す。
田中 遼