ピリオド
二人の時間が終わった時
僕らの目に涙はなかった
景色を風化させるより
すぐに壊してしまった方が
きっと楽だから
愛や恋
ここではもう
そんな分かりやすい言葉は
見つからない
でも友情というと
何かが違う
他の誰でもなく
二人で打った「ピリオド」
痛みも傷も
軽いものではないけれど
きっと正しい結末なんだろうさ
少し残った未練に触り
君は微かに微笑んだ
「しょうがないね」と笑った顔は
僕の好きだった
その人だった
君も僕も
変わらずにいられると思ってた
砂に刻んだ「I LOVE YOU」も
そこに並んだ足跡も
なにもかも
当たり前だけど
もう消えた
何も残ってないのに
心だけがあの夏に
置き去られている
終わりではない
始まりもしない
ケリをつけ損ねた二人
何がなんだか
分からないままだけど
今もまだ
途切れた夢の
続きを
探してる
他の誰でもなく
二人が望んだ「ピリオド」
正しいことは分かってた
分かってたのに
ただ君が大事だった
そんな理由で
僕が迷って
「コンマ」になった
―――
別れたけど、相手のことが嫌いになったわけではない。
そんなシチュエーションです。
「「.」が「,」になった」という部分、無性に気に入っています。笑