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真夏のあの日
全てを焼き尽くす光
大地を震わす轟音
あの日
ヒトは一線を越えてしまった
あの日
ヒトは地獄を知った
あの日
ヒトは許されない罪を犯した
数多の命が
容赦なく 踏みにじられ
空に消えて行った
何の意味があったのだろう
あの戦の後
一体何が良くなったのだろう
少し考えてみないか?
あれから
ヒトの間に生まれたのは
安心なんかから程遠いもの
明日の空を壊す
刃
数多の戦が
沸き起こり
ヒトを飲み込み
消えて行った
何の意味もなく
消えた灯
あの戦の中
一体何が生み出されたのだろう
少しも変わらない世界
絶望に向かって歩く
流れの中で
希望を生み出すのは
武器なんかじゃない
全てを焼き尽くす光
大地を震わす轟音
あの日の前からずっと
あの日の後もずっと
ヒトは罪を犯し続けてる
戦は続いてる
―――
「ヒロシマ」「ナガサキ」は昔話ではない。
今回のコメントはこれだけにしておきます。
田中 遼