相棒へ
仕事の合間
故郷と違う
濁った空を見上げる
何故だろう
空が妙に遠いんだ
夢を描いて
切符を買った
光を目指して
ここにきた
なのに 思ったより
壁が大きくて
「明日がある」なんて言葉で
ごまかしてるんだ
欲しかったのは これじゃない
こんなんじゃない
でも また 「今日」が始まってしまうんだ
時間がないなんて
言い訳を繰り返して
自分が頷くはずもなく
流されているだけの
自分が悔しくて……
強くなるため
飛び出した
力が欲しくて
ここにきた
なのに 無力さだけが
この手に残る
愛しい人も守れぬ僕に
夢がつかめるわけもないんだ
欲しかったのは
金や権力や名声じゃない
ただ 夢を見ていた
ガキっぽい夢を肴に
飲み明かした日々
あの時 僕は
輝けていた
おい 相棒
お前は今 何してる?
こっちの気も知らないで
突っ走りやがって
なぁ 俺はどうすればいい?
どうすれば
お前が誇れる
俺になれる?
こんなこと聞いたら
また笑うんだろうな
俺は今
お前に会いたい
なぁ相棒
お前
今
何してる?
―――
昔使っていた古いノートを開き、この詩を発掘しました。
いつ書いたのか、どうやって思いついたのか、もう忘れてしまいました。
だから、この「相棒」が誰なのか、さっぱり思い出せません。
ただ、頭をよぎるのが何人か……。
もし仮に、その中の誰かと再会することがあったとしても、ゆずの「連呼」を思い出す(もしくは思い出される)ことがなければいいなと思います。
P.S.
「連呼」を知らない人は聴いて下さいな。笑
ちょっと悲しいですけど、いい曲です。