青い空
風が吹いた時
見えやしないのに
行方に目をやる
空の向こうの空にある
見たことのない何かが
見える気がしたから
いつの日かなんて
むなしでのまま
空を見てるんだ
空に放った願い
きっと叶うと信じてた
どんなに強く願っても
空を飛べるわけはないのに
あの空の向こうにあるのは
やっぱり退屈な世界なんだろうか
鳥が空を横切っていく
僕らにはない 彼らの宝
何物にも変えられない
自由という名の翼
人には遠すぎて 届かない空
そこは彼らの場所
空の向こうが 素晴らしい場所とは限らない
それでも人は空を見てる
風に心をのせ
想像の翼で羽ばたいて
そうやって
人は生きていく
空に放った願い
きっと届くと信じてた
無邪気過ぎたのかな
放った小鳥が帰るはずもないのに
あの空の向こうにあるのは
やっぱりただの
退屈な世界なんだろうか
やっぱりただの
青い空なんだろうか
―――
「手の届かないところにある葡萄はすっぱい」
負け犬ならぬ、狐の遠吠えですが、実際どうなんでしょう?
どうせ届かないなら、「あれは素晴らしい物なんだ」と思っていたほうが上を向いていけるような気がするのですが……。
上を見すぎて、足元の小石に躓く羽目になりそうですけどね。笑