僕らのリアル
ガードレールに寄り掛かって 流れる街を見ていた
ヘッドライトは 眩しいけれど
照らして欲しい場所は暗いまま
誰か教えて欲しい
光の当たらない場所に
花を咲かせる方法
命を見出だす方法
街のあちこちに 生きながら死んでいる人達
僕もまた その一人
戦って負けた訳じゃなく
戦う前に投げただけ
勝者にはなり得ず
負け犬と呼ぶべき代物
誰か知ってるかい?
僕はどうすれば良かったのかな?
なにもかもが もう遅い
カッコイイ敗者にはなれず
勝ちのビジョンは見えない
八方塞がり行き止まり
でかいゲームの後 ふと上を見ると
薄汚れた天井に 不思議なくらい 人の影が映っていて
ぼんやり見とれてしまったんだ
誰か知ってるかい?
あの影とこっち側
どっちがホントの現実なのかな?
僕にはどうしても分からない
生まれて死んで 生まれて死んで
繰り返すだけ
影と何が違うって言うんだ
生まれて死んで 生まれて死んで……
天井に映る影が 僕らのリアル
―――
「戦う前に投げただけ」の勝負があります。
いつも、いつでも、きっちりけりをつけることの出来なかったものばかりが、目の前をちらつきます。
とはいえ、そこに帰る道があるわけでもなく、後悔している間に次の「勝負」が行き過ぎてしまうのです。
どうしたら良いんでしょうかね……?