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サヨナラゲーム


九回の裏 一点差 ノーアウト二塁



誰もが息を殺して見守る中 打席に入ったのは



僕じゃなかった



守備固めで ベンチに下がった 四番バッター



彼はどんな思いで 試合を見ていたのだろう




グラウンドをじっと見ている彼は



仲間を信じるしかない



どんなにドラマチックな話でも



自分が主人公じゃないことを 知ってしまった






九回の裏 一点差 ツーアウト満塁



誰もが手に汗握る場面 打席に向かうのは



僕じゃなかった




誰よりも打席が回る一番バッター



でも 僕はこの場面に 選ばれなかった



どうすることも出来ず




勝負を見守るしかない



どんなに自信があっても



打席にいない僕に ホームランは打てない




チャンスをもらえなかった男は



ヒーローになりそこねた



どんなにドラマチックな場面でも



打席にいない僕に




ホームランは打てない





そういえば




チャンスをもらった八番バッターは




初球を振り抜いた






ボールはどこまでも 飛んでいった





―――


この詩は、友達と話をしている時に思いついたものです。


その内容というのが、「あの()は“ストライク”か“ボール”か」という真に馬鹿な内容だったのですが(意味、分かりますよね?w)、二人して散々「暴投」だの「危険球」だの言い合った後で、気付いてしまったわけです。


「俺たちは、打席に立ってすらいないんじゃないか!?」ということに。苦笑


残念な話です。

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