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A MEMORY
一人きりでいる夜
寒さに負けそうな時
僕はいつかの二人を思い出す
寒空の下に二人
寄り添って歩いた時
一瞬だけ触れた肩
白い吐息が混じった声
今さわれそうな記憶の中
君がいる過去へ
また少し あの日が遠ざかったのに
また少し 君を想う時間が増えて
また少し 苦しくなってしまうんだ
闇が迫ってくる時
悲しみに潰されそうな時
僕はいつかの君を思い出す
見つめ合う二人
どこまでも晴れ渡る空の下
微かに曇った笑顔 切な過ぎた一言
優し過ぎた温もり もう戻れないMEMORY
もう少し 僕が大人だったなら
もう少し 君と一緒にいれたのに
また少し 苦しくなってしまうんだ
一人きりの夜
胸が締め付けられる時
君を思い出す僕
優し過ぎた温もり もう戻れないMEMORY
―――
最近の傑作です。笑
一息で完成させたように記憶しています。
これとは別に、友達とのメールの流れで閃き、思わず相手に送ってしまった言葉があります。
「未来より過去が欲しいなんて笑える」
笑えるんだか笑えないんだか。
過去が美しく見えるのは、「もう戻れない」からなのかもしれません。