ガラスのカケラ
ただの飾りだと分かってた たいした価値はないと気付いてた
ガラス玉の輝きが 僕らの日々を色どって
壁越しの温もりが 僕らを包んでた
僕らは役者であって 観客だったね
お互いが「理想」を 「幸福」を演じ合う舞台
空しさには目をつむって 踊り続ける二人
そんな虚構はやはり 呆気なく壊れてしまって
部屋の中 無数に散らばった破片
尖ったガラスは 切っ先を僕に向けた
君はこの部屋を出る時に 一体いくつの傷を負ったんだろう
あの敵意の塊は お互いの心から出たカケラ
君にもやはり 牙を向いたはずなんだ
直せはしない そんなことは分かってる
それでもカケラを集めはじめた僕
指が痛くても 血が流れても
僕はまた一つ 破片を拾い上げる
どうせなら もっと粉々に
カケラも残らないくらいに壊れてしまえば 傷つかずにすんだのに
また一つ 傷が増えたよ
僕が間違ってるのかな?
壊れてしまったものなんか さっさと捨てるべきなのかな?
でもまた一つカケラを拾う
僕はセロテープの 絆創膏のつぎはぎが
傷そのものより
痛々しいことを知った
―――
自分で言うのもなんですが、どーしようもなく暗いですね( ̄▽ ̄;)
時折、こーいったものを書きたくなるのですが、自分でも驚きです。笑
よく、「詩とか小説は実話を基にしてるのか?」ということを聞かれるのですが、どうにも答えにくいですね。
実話といえばそうであるような気はするし、完全な虚構といってもいいような気もします。
まぁとにかく、「こういったことを考えた」ってことは事実です!
多分、何の答えにもなってないでしょうが、そういうことで。笑