Where Are You?
街の喧騒 人の談笑
外側のざわめきが 内側の静けさが
孤独を 悲しみを さらけ出す
ねぇ 君はどこだい?
こんなに探しているのに どこにもいないなんて
本当に君は現実なのかな?
あの日々が夢だったなら こんな想いはしなかった
こんなに孤独じゃなかったのに
通り過ぎた輝きは 僕の胸に突き刺さる
交通渋滞 小さな期待 夜の街を歩く
君の世界と僕の世界
将来どこかで重なるのかな?
ねぇ 君はどこだい?
こんなに求めているのに まだ見つからないなんて
神様が引き離しちゃったの?
もしそうでも 諦められるはずもなく
まだ君を探してる まだ奇跡を信じてる
よだかみたく僕も 星に向かっていきたいな
ねぇ 君はどこだい?
こんなに求めているのに まだ見つからないなんて
本当に君は現実なのかな?
あれが本当に 夢であったなら
こんな想い しなくてすんだのに
光の名残はまだ ここにあるんだ
―――
「よだか」とは、宮沢賢治の小説「よだかの星」の主人公のことです。
今この詩を読んでみて、「ここによだかを登場させるのは唐突過ぎるだろう……」と思ったのですが、あえてそのままにしました。
夢だったなら、と思う現実があり、現実になれば、と思う夢を見ます。
それが、自分が今を生ききれていないことの現われのような気がして、どうにも歯痒さを感じます。