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光一粒 風一陣

ほんの少し前 薄暗い雲の合間で 青空が輝いていた


一陣の風が 分厚い雲を 斬り裂いた痕 確かにあれは 現実だった


そう僕達が見た光 確かにそこに 空にあった



幻だと人は言う 世界はそれほど美しいもんじゃないと


でも信じてみて 世界は思ったより 見所があるって


知ってるだろう? 雲の向こうには 何処までも青い空が続いてるんだ



風は起こせなくても 感じることは出来るから 僕たちは空を見上げているんだ




ほんの百年前 空の星々は 今よりずっとずっと 輝いていた


それは僕らが星に願って 物語を紡いでいたからかもしれない


いやきっとそうだ


そう僕たちが忘れた歌が 確かに消えてしまった



馬鹿げていると人は笑う 世界はそんなにロマンチックじゃないと


でも見上げてみて 微かに残る光には 確かに物語があるから


聞こえてるだろ? 微かな微かな光の粒が 静かに静かに歌う唄



ほとんどが失われても 全てが絶えた訳じゃないから 僕たちは空を見上げているんだ



信じてみて 雲の向こうに 空の果てには きっと何かが



信じてみて そこに僕らは 手を伸ばせる



風を起こせなくとも 光が見えなくとも 感じることは出来るから



だから僕らは信じるんだ 空を見上げるんだ




―――――――――


私は基本的に感覚で生きている人間です。

友人には否定されるんですが、少なくとも、そうなりたいと望んでいます。


だって、ややこしい説明とか、難解な公式なんかは、何かを理解するためにあるんですから、感覚的に理解できてればそれで十分じゃないですか。


そう考えているせいか、人に何かを説明したり、教えたりするのは大の苦手です。


“最初っから言葉だけで全部伝えるのは不可能なんだ”なんて言いながら、小説家を目指しているんだから、困ったもんです。



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