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読んだ本の登場人物が想像と違い過ぎて、ショックを受けたようです。

「やぁやぁやぁ、良く来たねぇ……成海……いや、成瀬君!!」

「お前名前間違えただろ?」

 俺の物凄い不愉快そうな顔に比例して、秋本理子は目に隈を作り、明らかに具合悪そうだった。

 昨日徹夜だったのだろうか……? という思惑通りに、がっさがっさと頭を搔いた。

「あらすじ読んで、登場人物想像して、でも読んだ名前と反していたってだけだよ」

 なる程。徹夜では無かったようだ。そもそも徹夜なんて出来る程に此奴は忍耐強くない。というかする前に早書きで終わらせる。

 にしても、此処まで養分吸い取られた温室育ちの植物みたいになるものかねぇ……。

「何読んだんだ?」

「某有名な吸血鬼小説家さ。知らない人はいないよ~。子供から大人まで幅広~く……。だがね、それと対峙する教授……いやハンターが……」

 其所まで言い終えて、頭を抱えた。今の此奴の心境を声にしてみよう。


 “あぁぁぁぁぁぁ!! 予想外、予想外……変化球ぎだぁぁぁ”


 って所だろうな……。

「お爺ちゃんだったんだよ……。あっ徒名じゃないからね。私の好きな某日本の刃達が擬じ……」

「あぁ、もう良い。なる程」

 著作権に関わることはなるべくスルーしろ!!

「若い兄ちゃんかと思ったんだよぉぉぉぉぉぉぉ。

だってさ、身体能力ずば抜けた怪物と対峙するんだよ? 若さはエネルギーだよ? それだけでかなりのアッパーだったのだよ」

 まぁ言いたい事は分かる。ギャルゲーの子が、乙ゲーの子が、想像以上に自分の好みに合わなかった……いやそれ以前に……見目が合わなかった……と言った所か。

「で、内容は?」

「面白かったよ~。好きなキャラが死んじゃってショックだったけど……。あっ、あと……」

 これから数時間かけて、その本の魅力について語られる事になった。忘れてた、此奴読書好きならぬ読書狂だった。


            ―終―

面白かったのですが、初めて読んだときのアッパーは半端なかったです……Σ(゜Д゜;≡;゜д゜)


色々問題ありそうで焦ってます……。

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