番外編 185 「月長石渓谷の鬼20」
4コマ劇場 アイオライト_278・・・・・2009/10/05
シリーズ3
タイトル「月長石渓谷の鬼20」
★1コマ★
月長石渓谷にて・・・
美咲
「う~ん・・・」
「白緑くん、なかなか見つからないね~(汗)」
リーンウィック(ぬいぐるみ型)
『なんだ美咲』
『カークンとは心が繋がっていたのではないのか?(汗)』
『それなら、居場所ぐらいすぐにわかるだろ?』
美咲
「この辺りって強力な結界が張られているみたいなの」
「いや、月長石渓谷に元から張られている結界の中心部!?」
「でもこれって、樹神の退魔師が使う五色結界に似ているかも・・・(う~ん)」
アルフォーニ(ぬいぐるみ型)
『五色結界?』
美咲
「あ~、五色結界っていうのは樹神の使う結界術の中では一番強力なもので~」
「紅柱石の地で青金神(人間神)ラピス・ラズリさまの御霊を封印していた結界術だよ」
リーンウィック(ぬいぐるみ型)
『うむ、つまりはどういうことだ?』
美咲
「この結界の中に、何か強力な存在が封印されているかもしれないってこと」
アルフォーニ(ぬいぐるみ型)
『なっ!』
『美咲、それは本当なのですか!?』
美咲
「いや、あくまで可能性の話だよ~」
「そんな強力な存在が封印されている情報を、樹神が知らないとは思えないし・・・」
「単に、月長石渓谷へ迷いの結界を張るためのものかもしれない」
「まぁ、用心するに越したことはないけどね~(苦笑)」
リーンウィック(ぬいぐるみ型)
『ん?』
『急に、霧が出てきたな・・・』 ← 視程10メートル
『美咲よ、その封印されている何かは、どうやらお前に用があるみたいだぞ』
美咲
「・・・・・・・(さっ)」 ← 短刀を構える
「そのようですね(ごくり)」
★2コマ★
突然の登場♪
虎の形をした霧 ← 体長4メートルほど
『樹神の退魔師・・・ですね』
『わたしの名は瑞雲』
『この地の封印を監視する者です・・・』
アルフォーニ(ぬいぐるみ型)
『なっ、四神の――白虎!』
リーンウィック(ぬいぐるみ型)
『なにっ!』
『白虎というと、カナリーの乗る機獣神コーネルピンか!?』
美咲
「いやいやいや(汗)」
「どう見ても機獣神じゃないでしょ~(あははっ)」 ← 短刀を納める
「あ、瑞雲さんですね」
「わたしは樹神の退魔師――美咲と申します(ぺこり)」
瑞雲
『美咲・・・』
『良い名ですね(ぐるるぅ~)』
美咲
「ありがとうございます♪」
「それで、瑞雲さんは何か用があるのですか?」
「わたし急いで白緑くんを捜さないといけないんですが・・・」
瑞雲
『白緑とは、煤竹の息子のことですね』
『あの子のことなら心配はいりません』
『いまは一人の退魔師に護られています』
『水無月天音という退魔師に・・・』
美咲
「えっ!」
「天音さんに!?(どびっくり)」
★3コマ★
瑞雲
『水無月の退魔師は白緑を護るために山伏らと戦いました』
『今は、白緑を送り届けるため、鬼の隠れ里へと向かっています・・・』
美咲
「へぇ~、あの天音さんが・・・」
「なるほど、白緑くんが無事なのはわかりました」
リーンウィック(ぬいぐるみ型)
『って、あの退魔師のことを信用するのか?(汗)』
『白緑を利用して、鬼の里に案内させるつもりかもしれないのだぞ!』
美咲
「大丈夫だって~」
「天音さん、悪い人には見えなかったから♪(にっこり)」
リーンウィック(ぬいぐるみ型)
『見えなかったって・・・(大汗)』
瑞雲
『・・・・・・・』
美咲
「それで瑞雲さん」
「あらためてお聞きしますが、わたしをここに留まらせた理由とはなんですか?」
「さきほど確認しましたが、この地に張られているのはやはり五色結界のようです」
「それに、瑞雲さんはわたしが樹神の退魔師であることを知っていた」
「これは偶然ではないでしょう・・・」
瑞雲
『なかなか賢い娘のようですね・・・』
『いいでしょう、実はあなたを樹神と見込んでお願いがあるのです』
美咲
「お願い・・・ですか?」
瑞雲
『はい・・・』
『あそこにある石碑には、邪を祓う神刀が収められています』
『今から千年前、樹神によって封じられた四神刀です・・・』
美咲
「邪を祓う――四神刀ですか?」
瑞雲
『この月長石の地に、かつて無いほどの災いが迫っています』
『災いは強力で、四神刀の力をもって祓うしかありません』
『どうか、封じられた四神刀を解放して、迫り来る災いを祓ってはいただけないでしょうか?』
★4コマ★
美咲
「たしかに・・・」
「さきほどつっち~の分身を使って通信してきた辰砂さんからは」
「過去へ行ったときに現われた怨霊――我周さんに近い邪気を感じました」
「もしかしたらあの辰砂さんは人ではないのかもしれませんね・・・」
「でも、四神である瑞雲さんが本気を出せば、たいがいのことは解決するのでは?」
「瑞雲さん、すごい力を隠し持っていますよね~(じぃ~っ)」
瑞雲
『ふっ・・・(微笑)』
『確かに、美咲のおっしゃる通りです』
『ですが、わたしはこの封印を護るために存在しています』
『封印がある限り――この場所を離れることはできません』
美咲
「つまりは、あなたが自由になるためにも」
「四神刀の封印をといて欲しいということですね」
瑞雲
『・・・・・・・』
美咲
「一つ聞かせてください」
「封印が解かれたとすれば、瑞雲さんはどうするつもりなのですか?」
瑞雲
『美咲の懸念しているのは、解放されたわたしが災いとなるかもしれないということですね』
『こればかりは信じて欲しいとしか言いようがありません』
『わたしは人という存在が大好きです』
『護ることはあれ、人に危害を与えることは絶対にありません』
美咲
「そうですか・・・」
「それでは、わたしはそろそろ失礼しますね~(にっこり)」 ← 立ち去ろうとする
瑞雲
『って、なぁあああーーーーーーー!!(ずががーーーーーーーーーーん!!)』
美咲
「いや、ここまで真面目な話が進んできて申し訳ないんですが」
「わたしの目的は白緑くんの保護であって、四神刀を手に入れることではありません・・・」
「それに、瑞雲さんはなんだか本心を隠しているような気がします(なんとなくですが)」
瑞雲
『四神刀の力があれば誰もあなたに敵わなくなるでしょう(最強ですよ!)』
『それでも、手に入れたいとは――思わないのですか!?』
美咲
「いや、そんな大きな力を持っていても」
「この平和な世の中では意味ないですよ~」
リーンウィック(ぬいぐるみ型)
『それに、神の力というのなら』
『四聖界の神である我ら超獣神がいる!!』
アルフォーニ(ぬいぐるみ型)
『そうですそうです♪』
『そんな意味不明な刀を手に入れなくても』
『わたしたちが美咲を護ります!』
瑞雲
『黙りなさい、へんてこぬいぐるみ×2!』
リーンウィック&アルフォーニ
『『なぁあああーーーーーーー!!(怒)』』
瑞雲
『あなたがたが神などとはとても信じられませんね~(ふっ)』
『美咲には、なんとしても四神刀の主となっていただきます』
『そして、世の中の邪悪を祓う最強の退魔師に――』
美咲
「あ~、なんだか本心が駄々漏れですね・・・(汗)」
「いまの騒ぎが解決してからもう一度ここに来ます」
「そのとき、四神刀の封印を破らず、瑞雲さんが解放される方法を考えましょう♪」
瑞雲
『いや、そうではなくって・・・』
『四神刀を手に入れることによって、最強の退魔師に――って、もういない!!(涙)』
説明文「瑞雲が気づいたときには、もう美咲の姿はどこにも見当たりませんでした♪(爆)」
★コメント★
瑞雲さん、4コマバージョンの美咲には苦労しているようですね♪