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愚者は踊る  作者: 君河月
第一章 召喚編
10/21

第九話 そんなん知らんがな。

 俺達を公表する日が決まったらしい。

 それは、十日後にあるという、建国記念祭にて、大々的にお披露目するらしい。

 

 勇者が召喚されるのは、数百年ぶりという事で、国民の人気取りや、他国への牽制の意味合いもあるのだろう。

 つまり、現時点では一般市民には、勇者が召喚されたと云う事実だけが、公表されているのだ。 

 完全に顔が公表されてしまえば、俺達は下手に逃げ出せなくなってしまうので、逃げ出す準備を始めた。



「武器……ですか?」


 そう言ったのは雪緒だった。


「ああ、専用武器を創ろうかと思う」


「遥くんはもう、なんでもありですね……」


 何故、このような会話になったかと言うと、これから先の事を考えて、武器を用意しようかと思ったからだ。

 この国を出た後、どうなるかは分からないが、外には普通に魔物が存在するのだ。

 だったら、自衛の手段の一つとして、武器も必要になってくるだろう。


 俺は何処でもドアを作った際に、称号《魔道具製造者(マスターメイカー)》取得している。

 他にも取得した特性で、武器ぐらい創れるんじゃないのかと思った。


 俺は今後の資金や報復を考え、この国の宝物庫に忍び込んだんだが、流石は神光国家を名乗っているだけあって、宝物庫の中には金品の他に、聖剣やら魔槍など沢山あったが、そのまま使うのは面白くないと思い、特性(アビリティ)《物質干渉》《物質操作》を試してみたら――金属塊(インゴット)になりました。

 まあ、見る人が見たら、もの凄く罰当たりな行動なんだろうけど、そんなん知らんがな。

 ともかく、お蔭でオリハルコンやミスリルといった、金属塊(インゴット)が手に入ったのだ。


 忍び込む際当然だが宝物庫にも、魔術によって封印されていたが、例の如く俺の魔術抵抗力(レジスト)の前では無意味でした。

 もちろん、金品の方もゴッソリと、鞄の方に戴いておりますよ。ただ鞄の口の大きさなど、高が知れているので、収納する時にはもの凄く苦労した。

 それも今なら、いい思い出と思い出せ……そうにも無いな。

 

 持ち出した事がバレない様に、再封印した上で一応幻術の魔術を掛けておいたので、この国の連中が、まず宝物庫から持ち出そうと考えない限りはバレないだろう。

 まあ後十日持てばいいのだから、楽勝だろうが。


 ともかく、折角こんないい物が在るのだから、有効活用しようと考えた。

 俺はぶっちゃけ魔術が反則(チート)なので、武器などは要らないのだが。

 雪緒や絆は高速詠唱があるとは言え、それでも詠唱に時間がかかる上、魔力量も俺に劣る。


 だったら、金属塊(インゴット)に戻せるのなら、武器にも創り直せると思いついたのだ。

 ――本当に何でもありだな俺?


「で、雪緒は何か希望があるかな?」


「ねぇー? 絆の分ある?」


 先程から雪緒ばかり相手にしていたので、少し頬を膨らませた絆が訊いてきた。


「ああ、絆の物も後で創ってやるから、チョット待ってて貰ってもいいかな?」


「うー。……わかった、待ってる」


 絆はそう言うと、俺のベットの上にパタリと倒れ、足をバタバタさせていた。

 俺は気を取り直すと、再び訊ねた。


「さっきも言ったけど、希望はあるかな?」


「それって、どんな物でも出来るんですか?」


「ああ――多分だけどね。実際にはまだやった事が無いから、出来るかどうかはわからないけど、折角だから二人に合わせた物を創りたいなと思って」


「そう……ですか、だったら刀はできますか?」


「――刀?」


「はい。この世界に来て、あたしなりに調べたのですが、刀の様な武器は存在しないらしくって」


「ってことは、雪緒は剣道か何かの経験者なのかな」


「ええ。剣道では無く、剣術なんですけど……」


 初めて戦う所を見たとき、何かしらの経験者かとは思ったが、まさか剣術とは……。

 

「剣術なんて使えたんだね」


「お父様に、幼い頃から教え込まれたの」


 ……お父様入りましたー。流石は清蘭に通ってただけあって、お嬢様だったんだろうね。

 

「そ、そうか……ともかく刀ね」


 刀か――この世界では刀は、管理とかいろいろ面倒だから、作られて無いのかもしれないな。もしくは技術が無いか。

 ともかく、雪緒が扱いなれているのなら、それを用意してあげるべきだろう。


「わかった。やってみる」


 俺はそう言うと、鞄からゴソゴソと金属塊(インゴット)を取り出した。今回使用しようと思っているのは、聖剣からとりだしたオリハルコン。

 流石は聖剣でした。まさかオリハルコンが作れるとは思わなかったが、折角だからこの際使おうと考えたのだ。

 

 ――やっぱり勇者の武器と云えば、オリハルコン製だろう。


「それで悪いんだけど、この金属塊(インゴット)に血を垂らして欲しいんだ」


「――血……ですか?」


「ああ、さっきも言ったけど、専用武器って事で、雪緒以外には使えないようにしたいんだ。

 それで、ギルドカードみたいに、雪緒の個人情報(パーソナル)を登録しようと思って」


「……遥くんが、そう言うんでしたら」


 俺が髪針を雪緒に渡すと、躊躇無く指先に刺した。

 ……雪緒さん、男前過ぎるぜ!


「これで、いいですか?」


 雪緒は金属塊(インゴット)に血を垂らすと、俺にそう訊いてきた。


「ありがとう。これだけあれば十分だよ」


 俺は雪緒にそう告げると、出血している場所に治癒魔術を施した。


「じゃあ、やってみるから、少し下がってて」


「――はい」


 雪緒が下がるのを確認すると、俺は《物質干渉》《物質操作》《魔術操作》を使用した。

 ……折角だから、成功するかどうかはわからないが、アレを試すことにした。

 

 金属塊(インゴット)が輝き、次第に刀の形に様相を呈してきた。

 輝きが収まると――日本刀が出来上がった。

 

 それにしても、出来るとは思ってはいたが、本当に出来るとは……。


「雪緒。チョット試してみて」


 俺はそう言うと、雪緒に先程出来たての、日本刀を渡した。

 雪緒はそれを受け取ると、無言で刀を振り始めた。


 次第に――もの凄く優雅な剣舞を舞だした。

 俺が見蕩れていると、それに気がついたのか、雪緒が少し恥ずかしげに刀を返してきた。


「は……遥くん?」


「はっ! ――ああ、悪い見蕩れていたよ」


「――へっ?」


 俺の言葉を聞いた雪緒は、顔を真っ赤にしていたので、俺は訊ねた。


「どうかしたのか? もしかして体調でも悪いのか」 


「いいいいいい、いえ! なんでも無いでしゅ!」


 吃り噛んだので、少し気にはなったが、本人が大丈夫だと言うので、気にしない事にした。


「そ、そうか。大丈夫って言うんならそれでいいが。

 ……それでその刀はどうかな?」


「はい。かなり良いですよ」


「――そっか、良かった。後ためしに、その刀に魔力を流してみてくれないか」


「魔力……ですか?」


「ああ」


「……わかりました」


 雪緒はそう言い、刀に魔力を流しだすと薄く輝きだした。


『ハジメマシテ。マイマスター』


「……えっ?」


 雪緒はいきなり呼びかけられ、驚いていた。


「えっ? えっ? どこから声が?」


 俺は、笑いがこみ上げてくるのを抑えながら答えた。


「ククッ――それ、その刀から呼びかけられたんだよ」


『ソノトオリデス。マイスターハルカ』


 再び呼びかけられて得心いったのか、雪緒は刀を見つめた。


「貴方が呼んだの?」


『ハイ。マイマスター』


「遥くん。これって?」


「うん。それはアニメとかを参考に創った、魔導知能兵器インテリジェンスウェポンって物。

 どうせだからだからと思って、試してみたんだ。

 ――まさか本当に成功するとは、思わなかったんだけどね。」


 なんでもでは無いだろうけど、大概の事は出来るな俺。


魔導知能兵器インテリジェンスウェポンですか……?」


「ああ。一応人格は女性格には設定しているから。

 戦闘とかでも状況に応じて、魔術とかでサポートしてくれるかと思ってね。

 ただ、まだ産まれたばかりなんで、単純な受け答えしか出来ないから」


「そうなんだ……ええっと、よろしくね。……あたしはなんて呼べばいいのかな?」


「ん? ああ、その刀の銘は雫って言うんだ、《霊刀・雫》が正式な名前になるのかな。

 一応雪緒の名前に引っ掛けてみたんだけど」


 雪が溶けて雫になる――安直かもしれないな。何の捻りもない自分のネーミングセンスの無さに、鬱になってくる。

 そんな俺の葛藤なぞ知らず、雪緒は雫に挨拶していた。


「そうなんだ――よろしくね雫」


『ハイ。ヨロシクオネガイシマス。マイマスター』


 俺は気持ちを切り替えて言った。


「さっきも言ったけど、雫は雪緒にしか扱えないから。

 他に例外居るとすれば、一応製造者の俺ぐらいなんだろうけど……。

 ともかく、その子は雪緒の相棒って事で、良ければ大事にしてやって欲しい」


「ハ、ハイッ! 遥くんからの贈り物ですからね」


 雪緒は嬉々として、雫を抱きしめていた。

 ――おいおい、むき出しの刀を抱くとか、危なすぎるだろ。

 

 そういえば、鞘を創るのを忘れていたので、鞄からそれらしい材料を取り出すと 鞘に変化させ雪緒に渡した。


「剥き身の刀を抱くのは危ないから、これの中に仕舞った方がいいよ」


「あ! そうですね。わたしったら、ついうっかり……」


 雪緒は俺から鞘を受け取ると、刀身を仕舞った。 

 ……ついうっかりで自傷でもしたら、洒落にもならんだろうと思ったが、俺はおくびにも出さなかった。


 そして今までベットの上で、俺の枕の匂いを嗅ぎながら、恍惚としていた絆に声を掛けた。

 

「そ……それで、次は絆の番なんだけど……」


「う……ん……? お兄ちゃん呼んだ?」


 今まで静かだったから寝ていたと思っていたが、完全にトリップ中です。ありがとうございました。

 

 ――絆よ、その歳で匂いフェチとは、ハイレベルすぎるだろう。

 俺は気持ちを切り替えると絆に訊ねた。


「……も、もしかして寝てたかな?」


「ううん。はふー、お兄ちゃんの匂いを堪能していたの。……ふぃー」


 わざと寝ているか訊いたのに、正直に答えないでくださいよ……時折艶っぽい溜息が出ているし。

 恐るべき七歳児。いまどきの小学生ってこうなのか? だとすればレベルが高すぎるぜ!

  

「そ、そうか。それは良かった」


 ……それは良かったのか? 自分で言っていて訳がわからなくなってきた。


「うん。けっこうなお手前で……」


 え? 匂いでなにか、上手いとか下手とか存在したのか?

 ――匂いって奥深いんだな……。

 ……って、ヤバイ、だんだんついて行けなくなってきた。


「ああ……ありがとう?」


「……うん」


 俺は気がつけば、何故かお礼を言っていた……。

 このままではイカン! 俺は話を切り替えるために言った。


「――そ、そう。そろそろ絆の分に取り掛かろうと思うんだが、絆も希望があるかな?」


「う、うーん? 絆はゆきおおねーちゃんみたいに戦えないし……わたしって魔術つかえるんだよね?」


「ああ、その筈だけど」


「だったら、魔法の杖みたいな物……できるかな?」


 絆は上目遣いで俺を見てきた――この娘わかってらっしゃる。

 これがもし計算だとしたら末恐ろしいよ……。

 俺はこの行動が天然である事をただただ願った……。 


「ああ――大丈夫だと思う」


「本当!? じゃあおねがい」


「あいよ」


 俺は鞄から、魔槍から戻したアダマンタイトと金を取り出し。ふと――思いつき、更にムーンストーン媒体にすることにした。

 

 アダマンタイトと金は、魔術性能と含有魔力を引き上げる為に、混合する事にした。

 通常じゃそんな芸当など出来はしないが、そこは俺のハチャメチャ魔術です。


 俺は絆に、雪緒と同じ様に血をお願いすると……こちらも躊躇いなぞ無かった。

 ヤバイこの二人、明らかに俺よりも男前だ。俺が女だったら惚れてるね!

 

「お兄ちゃん。これでいい?」


「ああ……何て言うか、カッコいいな」


「……?」


 絆は俺の誉め言葉を、理解はしていなかったみたいだった。さらに自分で治癒魔術を使って治しているよ。

 ……嗚呼、もうお兄ちゃんいらないね……等と、訳のわからない感慨に耽っていると。


「お兄ちゃん。泣いてるの?」


 俺は、そう言われて初めて、涙を流している事に気がついた。

 もう、わけワカメ。


「何でも無い、何でも無いんだよ」


 そう、アンタなんかの為に、泣いてるんじゃないんだからね!

  

「う、うん? ……お兄ちゃんがそう言うんだったら……」


 絆は腑に落ちない表情をしてはいたが、一応納得してもらった。

 ……あれ? 俺年下に気を使われてる? その事に気付き俺は愕然とした。ともかく、俺は気持ちを切り替えると、再び作業に取り掛かった。


 ――創る物をイメージする。


 刀の場合は、元の世界で昔に見て触った事があったから、比較的簡単に出来たが、今回は完全に想像だ。

 俺は魔法少女をイメージしながら、能力(ちから)を行使した。 


 合成金属とムーンストーンは、融合し次第に――指輪に成っていた。

 それを見た絆は、不思議そうに訊ねてきた。


「あれ? 杖を創るんじゃなかったの?」


「いいや、これで成功だよ」


「……?」


 絆は俺の答えに、不思議そうな表情を浮かべている。

 

「じゃあ、これを指にはめて魔力を流してごらん」


 絆は俺から指輪を受け取ると――左手薬指にはめました。

 今まで黙って横で見ていた雪緒は、絆の行動を見て咎めた。


「……き、絆ちゃん。なんでわざわざ、その指にはめるのかな?」


 穏やかな般若が、顳口(こめかみ)と口角をヒクヒク吊り上げながら言った。

 俺は横で、ブルブルとチワワの如く恐怖で震えている。

 そんな俺の行動も意に介さず、絆は答えていた。


「お兄ちゃんがくれた物なんだよ。他にどこにつければいいの?」


「あははー。それってどういう意味かな?」


 怒りで笑いが出てますよ雪緒さん

 俺は恐怖に耐え切れず、二人の仲裁に入った。

 

「――ま……まあまあ、雪緒子供がすることだし……ね?」


「む、ムゥー。遥くんがそう言うんだったら……」


「絆も、挑発するような事を言わないの」


「は~い」

 

 俺は殴り合いの試合で、レフェリーとして突っ込んだ気分だった……。

 一応雪緒の方が年上って事で、渋々だが引いてくれたみたいだったが。

 ともかく俺は、再び説明を再開した。


「じゃあ、チョット魔力流してみて?」


「うん……こう……かな?」


 絆がムーンストーンの指輪に魔力を流しだすと、絆と共に輝きだした。

 次に輝きが収まると、絆は杖を手にして格好も変わっていた。


 

 ――おっしゃ!



 俺は心の中でガッツポーズをした。

 魔法少女といえばヤッパリ変身だろう。

 今の絆は、普段はストレートの亜麻色の髪を、ポニーテールに纏めており、服装も学校制服から、腰に大きなリボンをつけた真っ黒のゴシックドレスになっている。 

 そして手に持っている杖は、月をイメージして作り出したのだ。


「――へ? これ?」


「どうだ?魔法少女ってイメージで創ったが」


 なんとなくでイメージしたのだが、俺の中の魔法少女はゴスロリだったのか……。


「……うん」


「……遥くん……なんていうかもう……何でもありだね」


 あれー? ダメだった?

 ……もしかして、ゴスロリか? ゴスロリがダメだったのか?

 

「……その……もし、気に入らなかったら……ごめん」


 俺はガクーンっと、テンションがダウンした。

 何故だ? ゴスロリってそんなにダメなのか? ゴスロリだぜ、ゴスロリ。

 部屋の隅で体育座りをして、イジイジとのの字を書いていると、絆に声を掛けられた。


「ううん。驚いただけだから。うん。気に入ったよ、何しろお兄ちゃんが創ってくれた物だから!」


「……そっか、ありがとう」


 俺は慰めに、抱きしめてきた絆を俺から抱きしめ返し、頭を撫でていると……雪緒さんが睨んでいました。

 あれー? なんで? 何処かで選択肢を間違えたかな?

 果てし無く怖いです。


 俺、最近雪緒さんに睨まれてる事多くないですか? 本当なんでだろう……?

  

「お兄ちゃん。これって喋るの?」


「ん? ああ、これには魔導知能兵器インテリジェンスウェポンでは無いよ」


「……そうなんだ」


「うん? もしかして、そうして欲しかったの?」


「……うん」


 雪緒みたいに前衛って訳でもないから、そういったサポートもいらないと思い、代わりにいろいろ変身機能を入れた為に、省いていたのだが、入れた方がよかったのか。


「――わかった。チョット指輪を貸してくれる」


「うん」


 絆はそう言うと変身を解き指輪を渡して来た。

 ……変身の解き方とかまだ教えていないのに、もう使いこなしているよこの娘。


 俺は指輪を受け取ると、再び魔力を押し込んだ。

 

「よっし、これで大丈夫だと思う」


 俺はそう言うと、絆に指輪を返した。絆はそれを受け取り、指に着けなおした。 


「それじゃあ、呼びかけてごらん」


「――うん。こんにちは」


『ハロー、マスターキズナ』


 絆が呼びかけると、指輪から返答がした。

 

「うわぁ……うん、はじめまして、ええっと?」


「それは、ムーンライトって言うんだ」

 

「うん、はじめまして! よろしくねムーンライト」


「イエス。マイマスター」


 もちろん人格構成は、女性に設定しましたよ。

 雪緒や絆を男性人格に任せれる訳がない!

 

 そういえば魔道具って、かなり高額で取引されてるんじゃ無かったっけ?

 たしか最も安い物でも1000000シンだとか言っていたよな。

 俺のこの能力(ちから)を使えば大儲けが出来るのでは……。

 そう考えもしたが、自重する事にした。

 自分で言うのもなんだけど、この様な強力な魔道具を売りに出せば、絶対に目をつけられるだろうから。

 これ以上の面倒ごとはご免だ。

 

 しかし残り十日とはいえ、まだ時間は多少残っている。

 その間にできる、俺は更なる暗躍を考え始めた……。

 

 そう、早速だけど女風呂をのぞ……。

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