エピローグ
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ここは、城の街。王様と王妃は彼女たちを呼んだ。
“クラウディア、立派になったな。みんな…と言っても、1人いないか。オリビア、ラヴィーネが亡くなったあと、変わりはないか?”
オリビアはラヴィーネをライバルとして、そして1番尊敬できる同期として接していた。雪の国を出た後は、ラヴィーネが見つけられなかった宝物を探している。
“メリッサとレオナがいるから大丈夫です…”
“いやいや、ラヴィーネ様がいなくなってからのオリビア様は…目に覇気がないんですよ…”
“…否定できないわね…!メリッサ…”
怒ろうにも怒れなかった。メリッサとレオナもオリビアと一緒に旅に出ている。
“そういえば、すごい発見があったんです!実は、ジョー先生の身元、わかったんですよ!”
“ジョー先生は…先生でしょ?”
“いえ、彼の名前は偽名なんですよ…本当の名前は…”
とレオナが話そうとすると、扉が開いた。実は、ゼノスが森の村の医者で、アーロンがジョー・シロタになりすましていたのだそう。なんでも、最初から蓮を疑っており、本来は影響がないうちに連れ去ろうとしたが、相手は『緋色の魔女』ラヴィーネだから無理ができなかった。だから会った時に記憶に関する魔法を使っていたのだそうだ。
“と、いうことだ。これでエピローグを終わりにして、お茶にでもしないか?”
最後に、一つ問いたい。結局、最強の魔法とはなんだったのだろうか。




