『時事が苦手な速記練習者』
速記練習者は、一般に、時事問題が苦手です。新聞などから問題文が作成されるので、日ごろから勉強していないと、固有名詞などが書けないからです。もちろん、文芸問題が苦手な人もいますが、そういう速記練習者は、両方とも苦手なことが多いものです。
朗読者が、時事問題を朗読し始めたところ、ほどなく、速記練習者たちは文句を言いました。難し過ぎて書けなかったからです。朗読者は仕方なく、文芸問題を読み始めますと、速記練習者たちは、速記を書くよりも、内容を聞き始めました。
朗読者は、朗読をやめて、速記練習者に、速記への姿勢の誤りを指摘しましたが、全員に伝わったわけではありませんでした。
教訓:何でもそうですが、全員が物になるわけではありません。