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わたくしごと

番組表と時間

作者: 茶樺ん

 アナログ時計の読み方を覚えた頃、好きなテレビ番組が決まった時間に始まる事に気付いて、さも大発見の様に番組表の事を人に説明した覚えがあります。

 相手は番組表の見方を当然の様に知っていて、その事にショックを受けた事も覚えています。


 私が時間を意識したのはその辺りなのかも知れません。

 時間を忘れて遊んだ経験も、もしかしたら時間の流れに気付いていなかった頃なのかも?

 お腹が空いたら食べて、眠くなったら寝て適当に起きて、遊びたくなったら遊んでいたら、時間なんて認識出来ないままだったと思います。


 今は好きな番組も配信でいつでも見る事が出来ます。番組表なんて見た事のない人もいるでしょう。

 その人達はどこで時間の流れを覚えるのでしょうか?


 あ?学校ですか?

 でも私は朝は起こされて、家を出なければならないタイミングも毎日指摘されていました。

 学校でもチャイムが行動の切っ掛けになっていて、遊んだりしていたら次の授業の準備が間に合わない事などはいつもでした。

 最後の砦は受験でしょうか?試験の開始時刻とか認識出来ないと、面倒な事になりそうです。


 今はもう、時間を忘れて遊ぶ事はありませんが、時間を忘れる事はしばしばです。

 原稿を書いている時など最たるものです。いえ好きでやってて仕事ではないのですから、原稿書きも遊びなのかも知れませんけれど。


 ネットで手続きを済ませたり買い物をしたり配信動画を見たり、時間を気にせずに好きなタイミングで生活していたら、結構簡単に時間を忘れてしまえるのではないでしょうか?

 商品の受け取りも置き配にして貰えば、何時でも構わなかったりしますし。


 働く時間を自分の都合で変更するのも、職種によっては難しくないでしょうし、だんだんと増えて行くかも知れません。


 時間の流れを感じる事が人間の本能ではなくて学習が必要なものなのなら、いつか誰も番組表を見ない世の中になった頃には時計も見られる事はなくなり、行動する切っ掛けは通知になるかも知れない。


 時間に縛られないのはちょっと良いかもと思いましたけれど、好きな漫画やアニメとかばかりに時間を使って、溜まった通知に苦しむ未来の自分が見える気がします。

 やらなければならないる事が減る訳ではないですものね。

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