初のお祭り
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「アリス、あれ美味しそう!」
「そうだね」
私とお姉ちゃんは屋台が立ち並ぶ広場に来ていた。何でも今日はなにかのお祭りらしく、広場はとても盛り上がっていた。そんな中に、一際異彩を放つ存在を私は見つけた。私は一瞬お姉ちゃんを見たあと、またその存在に視線を向けた。いつの間にか私は2度見をしていたのだ!
「そこの2人、我がしもべになるがいい!」
突然声が聞こえた。
「......!」
「えぇ!?」
その少女は続ける。
「2人よ、我に名を告げよ。」
「私は...ノアよ...」
「私は...アリス...」
私たちはその少女にそう言って名前を言った。
「姉ちゃん!何してんのさ!」
「2人とも、すみません!」
そう言いながら1人の少年が走ってきた。
「姉が申し訳ありませんでした!」
その少年は私たちにそう謝ってきた。
「いや、別にいいんだけど...」
お姉ちゃんが驚いた様子でそう答えた。お姉ちゃんが続ける。
「君たちの名前は?」
「我は闇より生まれし漆黒の翼を持つ者、ユーリよ」
「僕はカイトです。よろしくお願いします」
「ユーリとカイトはどんな関係なの?どうしてここにいるの?」
お姉ちゃんはそう2人に聞いた。
「僕たちは姉弟で僕たちは魔剣士試験を受けに来たんです。」
カイトはそう言った。
「私たちと一緒じゃん!」
お姉ちゃんは嬉しそうにそう言って、また2人に質問した。
「2人はどこ出身なの?」
「この国なんですけどこの辺りには住んでなくて...」
「そうなんだ。良かったら私たちと屋台を回らない?」
まじか...お姉ちゃんってすごいな...私はそう思った。
「いいですよ!」
カイトはそう答えた。
私たちはカイトたちと屋台を回ることにし、いろいろな屋台に行った。
「我に任せよ、我が従者たちよ。」
そう言ったユーリさんは、コルク銃を手に取り、素早く構えた。
パァンッ!!!
素早く狙いを定めたユーリさんは、景品の真ん中を撃ち抜き、景品をもらった。
「やった!ゴホン...我にかかれば当然の事...」
「姉は緊張しているんです。」
カイトはそう言った。
「次は私がやるよ。」
私はそう言って、コルク銃を構え、狙いを定めた。
パァンッ!!!
当たらなかった。何故だろう。ユーリさんは当然の様に当てていたのに。
「大丈夫です。最初はみんなそんな感じです。」
カイトはそう言い、
「他の店にも行きましょう。」
と言った。
私たちは違う店に行った。
「わぁ!なにあれ!美味しそう!」
お姉ちゃんは目を輝かせながらそう言った。
「あれはお好み焼きですね。似たようなものにたこ焼きがあります。」「食べますか?」
「うん!」
お姉ちゃんはそう言ってお好み焼きを食べた。
「美味しい!」
お姉ちゃんは満足そうな顔をした。
そんなこんなであっという間に時間が過ぎた。
「この祭りは夜に花火が上がるんですよ。」
「花火...夜空に咲く七色の花...」
「ロマンチックなことも言うんだね。」
私はそう呟いた。
「ふふっ」
ユーリさんはなぜか少し笑っていた。
「もうそろそろ花火が上がる時間じゃないですか?」
カイトがそう言った瞬間、
ヒューン
パァァン!!!!
金色に光る花火が夜空を彩った。
ヒューン
パァァン!!!!
次は星の形をした花火が空を舞った。
その後もたくさんの花火が上がり、私たちは花火を見た後、宿に戻り、温泉に入った。温泉はこの辺りで湧き出るらしく、肌荒れ予防、神経痛の改善、疲労回復と言った効能があるらしい。温泉に入ったあと、私たちは部屋に戻り、眠ろうとした。その時、
「今日楽しかったね。」
お姉ちゃんがそう言ってきた。
「そうだね。でも試験もあるけど。」
私はお姉ちゃんにそう言った。
「そんなこと言わないでよ!」
お姉ちゃんは怒った様にそう言った。
「まぁ、今日は楽しかったし、もう寝るね。」
お姉ちゃんはそう言って眠りにつこうとした。
私も眠りについた。でも今日は楽しかったな。
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