東の国?魔剣士試験?
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キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。
もう休み時間だ。私はお姉ちゃんと次の授業のある場所まで行っている途中、先生が話しかけてきた。
「おーお前ら、魔物を倒したんだってな!すごいじゃないか。そんなお前らには魔剣士試験を受験する資格がある。場所は2ヶ月後、東の国ニホソだ。受けるか受けないかはお前らの自由だけど、1回受けて見てもいいんじゃないか。教えて欲しい事があったら教えるし、1回受けて見たらどうだ。」
なんで2回言ったんだろう。でも魔剣士試験に合格すれば、騎士団にはほぼ確定で入団できる。もしそうなったらお父さんは天井に突き刺さるぐらいに大喜びするだろう。そんなことを考えていたらお姉ちゃんがこんな事を言ってきた。
「ねぇ、1回試験受けてみない?」
そんなことを言うとは。お姉ちゃんはかなりの面倒くさがりなのに。
「そんなに意外だった!?」
そう言うお姉ちゃんに私はこう答える。
「だってお姉ちゃん宿題もなんにもやんないじゃん」
「それこそ意外だよ!」
お姉ちゃんは怒った様に答えた。
そんな話をしながら次の授業に出た。でもその授業もその次の授業もなぜか集中出来なかった。
そんな感じで授業が全て終わり、私たちは家に帰った。
家に帰るなり、お姉ちゃんは剣を振ったり、勉強をしだしたりした。後にも先にもこんなお姉ちゃんを見るのはこれが最後だろうと思っていたけど、お姉ちゃんのこの努力ラッシュは魔剣士試験の直前まで続いた。
一方私は試験1ヶ月前頃から勉強や剣の訓練を始めた。剣に関してはお父さんに教えてもらったし、勉強に関しては私は元々結構できる方だ。
そんなこんなで試験の1週間前になった。私たちは東の国ニホソに行くことになった。ニホソまでは列車で行くらしい。列車は私たちが住んでいる西の国ヨルハと東の国ニホソの技術者たちが作った世界最先端の技術だ。私たちも列車に乗るのは初めてで私もお姉ちゃんもわくわくしていた。私たちは列車に乗ると、小さな部屋の様な席に座った。列車が走り出すと、お姉ちゃんは驚いた様な声で、
「速い!走るより全然速いよ!アリス?」
走るより速いのは普通のことなんじゃないかなって思ったけど、こんなに興奮しているお姉ちゃんは初めて見た。そんな感じで私はお姉ちゃんにこう言った。
「速いね。ニホソにはいつ着くんだろう。」
そんな話をしていると、突然フラムさんが、
「はやっ!!」
と言った。こんな感じのフラムさんはなんだか新鮮だった。その時お姉ちゃんが、
「500年前には無かったからね。」
と言った。
そんな感じで私たちニホソに着き、宿に入った。
宿の中でお姉ちゃんはなぜかわくわくしていた。
「お姉ちゃん、試験楽しみなの?」
私は聞いた。お姉ちゃんは、
「楽しみじゃないの?私たち、魔剣士になれるかもしれないんだよ?」
と目を輝かせながら言った。
そんなこんなで私たちは眠りにつこうとした。しかし、またフラムさんとクロノさんが喧嘩を始めようとしていた。そのとき、お姉ちゃんが、
「家じゃないんだから、騒がないでよ。」
と静かに言った。お姉ちゃんはそんな感じでものを言う事ができたのか。と私は意外に思った。でもお姉ちゃんは珍しく勉強をしていたし、おかしくないのかもしれない。今日はもう眠いからもう寝ようかな。そう思った私は眠りについた。
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