1章 俺はエリートだ
プロローグ《俺はエリートだ》
突然だが、俺の名前は龍ヶ咲神楽、スーパーエリートだ
有名大学を卒業、入社後1年目にして出世が確定している
今日も仕事終わりいつものバーでマスターと小粋な会話を続ける
「ふう今日も疲れたなマスターいつもの」
高級ワイン、シャトー・ペトリュスに口を付ける
「今日もワインが美味いねそうだこんな日は小粋なジョークでも…」
今日の俺はテンションが高い、何故ならこの後最愛の彼女と会う予定だ楽しみすぎて仕事が手につかなかったくらいだ
勝手に口が開いてしまう
「ある少年がいた、少年は難病にかかっており今日が手術の日」
「少年は先生にこう言った、先生…怖いです……僕手術は初めてなんです…きっと…きっと!治りますよね!」
「先生は軽い笑顔でこう答えた」
「安心してください。先生も手術は初めてです。ってね」
「………」
「マスターもう一杯いいかな?」
空気が少し寒くなったがまあいい。そんなことがどうでもよくなるくらい俺は今日という日を待ち望んでいたのだ
カランカラン
「神楽くんお久しぶり」
彼女が来たようだ
「やあ久しぶり」
ぐわんぐわんぐわんぐわん
「なんだ…これは……」
頭が痛い…視界がボヤける
「ねえ!神楽くん!しっかりして」
なんだ俺は死ぬのか脳卒中か?急すぎるだろいい加減にしろ俺が…何を…
「うん?…」
周りを見渡すとRPGの世界のような光景が繰り広げられていた
気づくと俺は異世界にいた
「どこだここはーーー!!!!」