最後の日常
誰かの、人生を生きる「俺」
漫画や、アニメの様な非日常に憧れる毎日
最後の日常
世界は、俺以外の誰かの物語である。
自分は、その物語の登場人物の一人にすぎない
いや、本当は登場人物ですらなくて、
ただの背景の一部に過ぎないのかもしれない。
学生の頃、感じた自分以外は自分の物語に登場する登場人物
すれちがう人になんか興味も持たなかったし
友人は自分の物語に登場する重要人物
気になる異性はヒロイン
嫌いな人物は敵役
この、お花畑の感覚から目覚めたのは
社会人になり
重要人物が疎遠になり
気になるヒロインが敵役と、結ばれた事を知った頃だった。
物語の主人公であるはずの自分が、上司に頭を下げて同僚のつまらない話題に合わせて愛想笑いをして
退屈で窮屈な人生を歩みだした頃、
俺は、大人になった。
自分は、主人公ではなくて
通り過ぎる人にもその人なりの人生があって
テレビや、歴史に名を残すような人物だって、世界規模でみれば小さな人間と言う生き物の一つでしかないと
自分が過ごした今日は、自分の為にあったのではなく
誰かの一日であったと、、、、
誰かの一日に興じた自分は明日も誰かの一日に生きる為
布団へつくつまらない現実世界から一時解放なのである。
意識が遠のく中毎夜くだらない妄想をする。
テロリストから同僚の美人社員の中村さんを救出
起きると異世界勇者の自分、美人ヒロインの魔法使いと世界救出
宝くじ当選、富、名声、力を全て手に入れる
漫画や、アニメの様な明日がくる事を望んではいるのだ、
こない事を知ってはいても、、
意識は、遠のきまたつまらない明日へ
都会ではない
決して田舎でもない地方都市
28歳 独身 実家暮らし 会社員
恋人なし 友人も決して多いわけでもない
容姿悪い寄りの普通
今日の、この日が
退屈な物語の最後の夜となる。
自分の、寝る前の妄想を書きました。
文章はめちゃめちゃなので
適当に読んで貰えると嬉しいです。