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第1話「ゲーム参加」

真っ暗な道をまたあの時のように歩き続ける。

ここはどこなのだろうか。

ここに来たのはついさっきで目覚めると俺は目に包帯を巻かれ気づくと歩き出していた。

何も見えない。何も・・・

『誰かいないのか?』

自分では言ったつもりだが、どうやら声が出ないみたいだ。

ひたすらひたすら真っ暗な道を歩く。

しばらくして1つの光が見えてきた。

出口か?

しかしその希望は一瞬で消え去った。

その光の先に入ると包帯は外れ視界に入ったのは先ほどではないが暗い部屋だった。

その部屋には1つの椅子とテレビがあるだけ。


「椅子にお座り下さい」

「うわっ!!」


テレビがいきなりついたと思えば長い髪の女がいきなり喋った。


「早くして下さい」


少しイラついている様子だったので素直にその椅子に座った。


「これから、ゲームの説明をします。」

「は?ゲーム?っ聞いてねぇよ・・・!!」


俺は突然の事に動揺した。


「これから説明するので静かに。」


女は俺を落ち着かせると説明を始めた。


「貴方は今死んでいる状態です。」


そしてどこから出てきたのかうえのモニターに

俺の遺体が発見され母が泣きじゃくってる姿が見えた。


「おい・・・こんなもの見せてなにがしてんだよ」

「だから落ち着いて下さい」


「しを自覚していない人に見せるのですよ、現実を。」

「っ俺は・・・」

「死を自覚していると言っている人でも本当は現実を見ていない人が多いのですよ。」


女はそして苦しい表情をしていった。


「私もこんなものを見ているのですから我慢して下さいっ・・・。」


そうだ。この女も相当きついのだろう、これまでいくらの痛いを見せられてきたのだろうか。

おれは すまん。とだけいうと黙って話を聞く事にした。


「死を自覚したうえで質問です。いくつか質問をするので答えて下さいね。」

「わかった。」

「お名前は?」

「ダニエル・クラッシャート」

「血液型は?」

「わからない」

「どこに住んでいましたか?」

「イギリスのスラム街」

「最後の質問です・・・・貴方は人生をやり直したいですか?」

「・・・は?」

「質問に答えて下さい。」


どちらかと言うと答えはYesだ。

人生をやり直してあっというまにあっけなく死んでしまった人生をやり直したい。

しかしこんなくずがやり直していいのかと思うと少しためらいがある。


「・・・どっちかって言うとYesだな。」


俺は素直に思ったことを言った。


「なるほど、それではゲームに参加するという事で。」

「え」

「生き返るにはゲームに参加する必要があります。勝ったら転生できます。

しかし・・・」

「負けてしまえば奈落の底におとされます。」

「っ・・・!!」


俺は理解してしまった。

このゲームがどれだけ残酷なのかを。

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