プロローグ
俺はイギリスに住んでいる15歳だ。
あんな美しい都会とは似ても似つかない所に暮らし、もう15年。
あー・・・貧乏生活送ってる時点で人生オワタだろ。
学校にも一度も行ったことない俺は何回しか会った事のないばばぁに言葉とか社会的に
必要不可欠な知識を教えてもらっただけで母には何も教わっていない。
しかも
「ダニエル!!早く手伝って!」
ダニエルと言うどこにでもあるような名前を付けられおまけにぱしられてる。
「ッチ、るせーな・・・」
少し反抗すると
「まぁ!そんな言葉どこで覚えたの!?あのくそばばぁしばいてやる!!」
そして俺が止めてぱしられる始末だ。
もうこんな生活が嫌になってきた。
だから、今日俺は家出した。
ん?「する」じゃなくて「した」?だって?
朝のうちにマッハで家からでたんだよ。
しかし森に入ってしまったようで道に迷った。
なんと言う事態・・・。
やらかしたな、俺。
とりあえず、森から出たい俺は足早に歩き続けていると街に出た
俺は目に入った景色に感動した。
その光景はあんな町よりでかく、そして美しかった。
だがしかし、問題はこれからだ。
人々の視線がものすごく痛い。
そりゃそうだ、こんな格好して街を歩いているんだ。
少し家出をしたのを後悔した。
人気のない所でふとおもった。
母が心配していると。
俺の脳裏に心配して探しまわってる母の姿が思い浮かんだ。
茜色が藍色に浸食されるまであと数秒。
俺は再び森に入った。
来た道を戻っているつもりだった俺はただただ前をみて歩き続けた。
歩き続けている途中奈落の底に落ちるような感覚を覚えた。
「えっ・・・」
気づいた時には頭から地面に落ち意識がなくなっていた。
あ〜あ、なにやってんだ俺。
母さんが・・・待ってるじゃないか。
俺は15歳という若い年齢で無様な死に方で死んだ。
これから、残酷なゲームが始まるのを知らずに。