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死んだ後の世界

作者: アルカ

適当に書いてた小説を手直しして投稿

一万も無いし TS的旨味も無いかも…

でも神様の日常を書いてみました(ぐうたらだけど)

………私は人間として産まれ

死んだ 色々あったなぁ


そして産まれた

俗に言う神様として…(たぶん)


「でも何で…こんな所の神様なのかな」

【それは知らないけど、でも仕方ないんじゃない?】


私は誰も来てないような古い神社に産まれていた 幼女の狐人として

んでこの隣にいるのは女の子の狐人…

何故か、いつの間にか、居る


…この世界は

私が人間の頃によく見た世界にある神社だ 寂れてるけど

寂れてる神社から離れて色んな所に行きたいと思っても、なんか神社の敷地以外の場所には行けないようだ…不便…


それで神社から皆の様子を歩いている人を見ようとするのだが…

誰も来ない


というかこの世界

時間進んでいないんじゃないか?

太陽が昇ったままなんだが


「今日も暇だなー…」

【暇そうね 生前ニートしてたあなたにはお似合いじゃない?】

「はぁ…寝よ」

【また…】


人が死ぬとどうなるか

神に戻るらしいのだが

その人が生前に世界に残した思いによって

その人に相応しい神に戻るための御神体と世界が与えられるという


私は…生前に人付き合いを避けて避けて…そしてそのまま死んでしまったからだろうか

こんな幼女の狐人の御神体を私の魂は創り

寂れた場所に住居を構える事になったのであった


古びた神社にある鏡を見ると、そこには目を半開きにして眠たそうにする幼い顔があった

実質ひなたぼっこばかりして過ごしているので眠い


「そういえば何で幼女になったんだろう?生前は男だったのに

というか狐耳や狐しっぽまで」

【幼女の原因はあなた女の子の心が知りたいって嘆いた事あったからじゃない?

後、子供っぽい生き方をしたとか

狐関係は稲荷神社にお金を心の底からお賽銭したからと思う


私見てたよ】


………


「他の死んだ人達は何の神様になってるのかな…」


【言葉が沢山あるように

私にも分からないほど色んな神に…

他の死んだ人達、魂も神になっているでしょうね

詳しくは分からないわ


神様っていうのは

自然を操り司る存在なんだけど

そういうのに飽きちゃった神様は、様々な生き物に生まれ変わるのよね 


ほら 貴女の身体の中心にもあるじゃない 水晶が 


あなたもそこから貴女の記憶が見れて、また転生して追体験、または別世界に行く事も出来るのよ】


「転生ねぇ…とりあえず自分以外の神様の記憶も見たいなー」


【それは…生前に残した思いによって他の神の記憶…

つまり、世界を見れる範囲が変わるわね


貴女はめんどくさがりやで

自然を操る能力としての御神体は未熟な存在として産まれて来ちゃったから、あんまり色んな世界は見れないでしょうけど…】

「もういいや ひなたぼっこするから」

【飽きないの?】

「…」

【じゃあそろそろ私、他の世界に行くね 会いたくなったら呼んでくれればくるから】


そうして私と同じような

狐耳と狐しっぽがある女の子は

消えてしまった


この女の子は、ここで私が産まれた時からずーっと監視してたんだという

殆どの存在は自然を操る神様に産まれた時

最初は意気揚々と自然を操ったりするのだが

その内飽きてしまい発狂してしまうのだそうだ


何せ永遠にその神として与えられた世界が続くのだから…


その発狂が世界の大災害を引き起こしてるんだって あの女狐がいうには


その発狂した神を助けるために記憶を消して様々な世界、様々な生き物に産まれ変わらせる役目として今の女狐が居るらしい


実質は自身の中心にある物質をどうやって操るか教える事をやってるらしい

そして魂の記憶を己から消して

別の神様の魂に吸い込まれ…

産まれ変わる…


だが私は一億年以上も狐幼女のままで寂れた世界の神社に住んでいた…

らしい…


発狂しないか心配で監視していてもいつもひなたぼっこしかしていない

神様としての力を使う事も全くしない、らしい…

転生を司る神である狐の女性は

一億年続いたこの世界に現れて


暇そうね…一億年も


と声をかけてきて

色々私の事を語ったのであった


…まぁ私のこの世界の太陽はいつも太陽が空に浮いて止まってる

まるで時が存在しないかのように


だからこそひなたぼっこが気持ちいいんだけど…


何にもない平穏すぎるほどの平穏

食べ物も食べる必要も無ければ

衣服を新調する必要もない

お腹は空かないし衣服、着物も新しいまんまで身体も臭くならない

土に寝転んでも汚れもしないのだ


…女の子の狐人はこの世界を退屈な世界と言い、名付けた



だが、そう、私の世界にも来客があったのだ

とは言ってもどれぐらいの頻度で来るかは分からないし

これが初の来客だった

まぁ、この世界は時が止まったような世界だから全然来客が無いのも仕方ないといえば仕方ない


えーっと、最初の来客は…

人間の男性だったかなぁ

いつだっけ…


………

……


…誰だよ…起こすのは…!

気持ちよく寝ているのに…!


《あ…神様…ですか?》


「…?人間がいるー…」


その人間の男性の姿をした者は私の姿を見て驚いていたようで…

神様かと思っていたようであった

私は寝ていただけなのだが

やはり格好が人外だからだろうか

神様と思われていた


その男は私をユサユサと揺らし

私を起こしてきた

そして色んな事を質問した


この世界は何なのか

何故空に太陽がずーっと浮いたままなのか

貴女は神様か


など質問してきたのであった


「正直な所、私も分からない」


《え、えぇ…》


「私は人間として死んだ時

気づいたらここで寝ていたのだ

寝ていただけなのだ」


《…は、はい》


「おやすみ」


《…》


…ん?

「…なんか光ってる」


その男の中心にはほのかに光り輝いている玉があった

私はその男に問いかけた


「その光ってるのは何?」


男はなにを言われているか分からない という感じでキョトンとしていた


私はその男の胸に手をやろうとした

すると男の胸の内にある光の玉は私の手の内に吸い込まれるように収まり

男は姿を消していた


…? 男は光の玉になったのか?

…なんか悪い事しちゃったかな…

でも綺麗だ…


私は両手の中で暖かく光り輝いている玉に見とれていると

頭の中に男の声が響きわたった


《あぁ神様 私はあの人に産まれ変わりたい》


私は何を言われているか分からなかった


【貴女も転生させる事が出来るのね】


いきなりこの狐は現れるんだから…


「?」

【貴女…今自分がやってる事…

分かってるの?】


私は首を横に振った


【何かの存在が貴女の魂の中の世界に行きたい…

と、意志を持ったまま死んだ時、一時的に貴女の世界に産まれてくる存在がいるわ

でもその存在は絶対に貴女の世界から居なくなるの

転生目的で貴女の世界に来ているから】


「…」


【貴女が今みたいな光り輝いている存在の魂に触れると その存在の魂、消えた男はアナタの中に入って、アナタの中にある記憶、世界を見るの


そして必ず、

理想の世界、存在をアナタの世界から見つけて


そして男は貴女の中に消えるの】


「長いよー なに言われているか分からないよ…」


【まぁその内分かるわよ】


そうやって狐の女の子が喋ってる間に

私の両手の内で光り輝いていた魂は少しずつ光を失っていき

消えてしまった

いや…消えたと言うより


「あぁ…」

【貴女の中の世界に入ったのよ 

あの男の魂が自ら…記憶を貴女に残してね】

「私の中にあの男の人が入っている感覚がする…」

【あまり影響はされないようね】

「んぅ…暖かい感覚はするけど」

【そっか】

「…それじゃ、また寝るね」

【また寝るの?たまには私と一緒に遊ばない?色んな魂の色んな世界を見せてあげる】

「ふぁぁぁ…眠いんだけど」

【もう…】


私はいつもの場所で

横向きに倒れ眠ろうとする…

すると私の隣に座ってくる女の子の狐人


【私も貴女のそばに居ていい?】


「いいよ」


【ありがと…

所で貴女…今貴女の中に入った男の魂…その魂が見ている世界、見たくない?】


「…」


【私達の中に入った魂は様々な私達の思い出の世界で産まれ変わりを繰り返すの

その様を見る事が私達には出来るのよ

しかも干渉も出来るの

自然を操って… その魂に


ただね、干渉の仕方を間違えたら

私達の中に入った魂は抜けちゃうんだけどね


どう?

退屈しのぎに良いと思わない?】


「何だか面倒くさそう」


【とっても面白いわよ】


「…」


【ねぇ一度でいいから…ね?】


「…」


【お願い…】


「もーう…分かったよ…」


寝たいのに…


【話が分かる女の子は好き♪】


「一応男だったんだけど」


【でも魂が女の子の姿を創ったって事は女の子なのよ 魂からの女の子って事】


「…まぁいいや で、どうすればいいの」


【えっとね…貴女の中に入った人を思い出して】


私は今入った人を思い出す

すると様々な世界の玉…

それが浮かんでいる空間が現れた


「これって…」


【貴女が取り込んだ男の魂の世界の窓

喜ばしい思い出が沢山

その分、様々な存在にさっきの男の魂がなっているね】


その様々な玉の中の様々な存在は一斉に私を見た そして同じ意味の言葉をこう言った


【貴女は神様ですか】と


「私は…」


【貴女の退屈な世界を触媒として 男の魂は夢を見ているの

今頃、貴女は男の魂から見たら

光を放っててさぞかしキラキラと眩しいでしょうね

私はお客さんだから見えないでしょうけど】


あまりの光景に私は周りを見渡す

先ほどの男の魂が分裂して様々な世界、存在を作り…その様々な存在が一斉に私を見ている


《神様ですね 私は…

私は今、とても幸せです

いつもありがとうございます》


一斉に意志を伝える魂


【色んな世界が見えるでしょ?

行きたい世界があったら、その方向に手を伸ばして】

「…」

【どうしたの?】

「いや、男の魂が幸せそうだから 無理して干渉しなくていいかなって…」

【…そっか でも良かったね

男の人 幸せそうで】

「もう人ではないみたいだけど」

【そうだね…】


………


「どうやって元の世界に戻るの?」

【多分…えーっと…あそこに太陽あるでしょ】


太陽があるね、あれはいつもの私が愛してる太陽だっ


【あれに手を伸ばして】


「ほい」


………

……


「…あれ?寝てたのかな」


…隣でいつもの女狐がいる


【…戻ってこれたね~】

「よかった…じゃおやすみ…」


【また…


えーっと…たまにここに来るから、その時はアナタの中に入った魂を見せてね!】


「…………」


【寝るの早い…】


◇終わり◇


〔この世界で

せわしなくて忙しい思いだけして苦しい思いを抱いたまま死んでしまったら


アナタ…この怠け者の神の世界にきちゃうかもね?〕


私が死んだ後、皆、

私が永遠に女の子の妖精になって永遠に幸せになれるように願ってー(>_<)

死ぬの怖い…

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