天災屋と伝染病
前回、怪気さんの名前が、途中から妖気さんになってるのにきずいて、死にそうになりました
皆様に、深くお詫び申し上げます ごめんなさい
なお、初期の怪気さん方でいきたいと思います
ほんっっっっっとうにごめんなさい
怪気桃華 〈依頼者〉
山田(僕) 〈天災屋〉
書木佰 〈請負人〉
矢田鞠奈 〈仲介人〉
詩縫楓火 〈策士〉
「と、友達、はっ、病、気なんで、す」
嗚咽交じりに、怪気さんは言った
「ひ、日に日、に衰弱し、てど、どんどん、痩せ、ていって」
明らかに、呼吸が乱れている
僕が対処に困っていると、おもむろに詩縫さんが立ち上がり、怪気さんの横に座る
怪気さんの背中をさすっている
怪気さんは呼吸が、整ったところで彼女は説明を再開した
「………食べたものをすぐ吐いてしまうようで、そのせいで、栄養失調になって今は
入院しています 普通の病気なら病院に任せます
でも、私がここに来たのは、その病気について何一つわかっていないからです」
「原因不明ってこと?」
僕が切り出す
「は、はい 医学的には不明です で、でも!見当はついてます!」
「見当?」
「腹虫病だと思います」
「腹虫病?」
「え〜!山田くん、知らないの?今学校内で大騒ぎになってるのに〜!」
キョトンとする僕に、鞠奈さんが茶々をいれる
鞠奈さんをスルーしつつ、僕は詩縫さんに視線を向け説明を求める
「今、学校内で流行してる謎の感染病だよ 腹の中を虫が這いずり回るような悪寒と
内臓が喰い散らかされるような腹痛を伴うからそう呼ばれてる
確か、すでに53人位が感染してたかなぁ」
そんなのが流行たのか、全然知らなかった
「お願いします!友達を助けて下さい!」
怪気さんが頭を下げる
「んあっ」
と、今まで寝ていた書木くんがここで目を覚ます
寝てたのか…緊張感なさ過ぎだろ
シリアスな雰囲気が台無しじゃねえか
「はい、整理しますと貴方の〈依頼〉は、お友達の病気の根治とその原因の解明
ですね」
寝ながらも話しを理解している…器用すぎるだろ
「う、うん」
怪気さんが頷く
「なら、次『請負部』からの条件又は報酬の提案です」
「条件は、怪気桃華さん貴方が『請負部』へ入部する事です」
「えっ…」
書木の提案に、怪気さん絶句する
それもそうだ、『請負部』の異質さは飛び抜けている
その存在は敬遠され、畏怖され、そんな部活に入れば 少なくとも《普通》ではいられなくなる
それは、恐らく怪気さんもわかっているはずだ
数十秒の沈黙の後
「わかりました」
力強く、怪気さんは頷いた
彼女は、《普通》であることを捨て 《異質》になることを選んだ
ー友人のために
美しいなぁ…
僕は、素直に感動した
「美しい友情ですね、ー分かりました」
「《交渉成立》」
「『請負った』」
書木くんは、あくまで淡々と言っていたが、その、生き生きとした獲物狩るような目に
僕は、恐怖した
次回!新キャラでるよ!
ご拝読ありがとうございます!