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『請負部』  作者: 扇
3/7

天災屋と最初の〈請負い〉

更新遅れてすみません

ジメジメしたいい季節になりましたね、

最初の〈請負い〉が来たのは、じっとりとした梅雨入りの時期だった


依頼者は同じクラスでの怪気桃華(あやぎももか)という少女だ


なんでも〈策士〉詩縫楓火(しぬいふうか)の友人らしく、彼女を頼って『請負部』に来たらしい


改めて、依頼者を観察する


一切混ざり気のない黒髪や、幼い顔立ち、平均以下の身長などが


彼女に、小動物の印象を与えている


明るい印象を受ける彼女の顔も、今は曇った表情をしている


「そ、粗茶だけど…」


ふさしぶりの『請負い』がうれしいのか、慣れない接客に戸惑っているのか、天真爛漫な性格をした鞠奈さんらしからぬ、たどたどしい振る舞いだった


部室の中央に設けられた、二つのソファに書木くん、詩縫さん、向かい合うよう怪気さんと僕が座る


…なぜ、僕は怪気さんと一緒に座っているんだ


そんな疑問を投げかける前に、話は始まってしまった


「今日は、わざわざこんな所へ来てくれて誠に感謝の至りです 分かっていると思いますが

僕達は『請負人』〈報酬〉か〈条件〉さえ揃えば、なんでも請け負います

まずは、なんで貴女が僕達を頼るまでに追い詰められたのか、その理由を聞かせてくれださい」


書木くんの言葉に、沈んでいた怪気さんの表情に光が差した、しかし途端に泣きそうな顔になる


遂には、両手で顔を覆い泣き始めてしまった


戸惑ってしまった僕に、なにやら鞠奈さんが

カンペを出して来た


なになに、汚くて読めなっ…


『抱きしめろ!』


……………うん、汚くて読めない


彼女の指示を完全にスルーした僕


部内に気まずい沈黙が訪れる


だが、その沈黙は、怪気さん本人によって破られた


「友達を…!友達を助けてください!」






次回、山田くんの貞操がピンチ、?

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