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寄生転生  作者: アダ
2/2

1:いきなり数年経過

あれから自分が何者か分かり、周りの状況を把握するまでに大分時間をかけた。

3年ほどあまり何もせずに周りの様子をうかがっていたが、結論から言えばここは異世界で俺はどうやら転生をしたらしい。


まぁここまでなら今まで自分で読んだ小説や漫画でも見た事ある展開だ。

だがどうにも見た事も聞いた事も無い展開に俺の体はなっていた、俺の転生した先はどうやら菌?ウィルス?あるいはバクテリア?俺も詳しく無いのでよく分からんのだが、どうやらそういった極小の存在に俺は転生した。



そういえばこの世界に来て早々に俺にゲロをブチまけた女性だが、名前をケルン・シンラ・マリネリスと言い、この世界ではそれなりに名の知れた召喚術師だ。

ちなみに転生した時に身体中をつねられる様な痛みを感じたのは彼女の身体の中にいる白血球からの攻撃であったと思われる。


この3年間、俺はこの女性に張り付いて語学などこの世界での知識を得た。

ついでにこの人は30歳くらいだがなかなかにアダルティでグラマーだ、俺が人であればどうにかしてお近づきになりたいと思うだろう。

だがそんな彼女の生活に3年間張り付いた俺は彼女の体もきっちり観察した、それこそ頭の先から足の先、ついでに二つのお山の天辺まで、だがやはり人の体では無いからだろう興奮はするがすぐに冷めてしまう。

実にこの体が忌々しいと思える。

話は脱線したがそんな3年間の努力もありこの世界での語学は完璧にマスターした。


そんな俺はこの極小の体に魔力を宿していた、魔法に関してはケルンが召喚術師という事もあり講師として魔法学校へ行く機会があったので覚える事ができた。

しかし極小の体が繰り出す魔法は非常に規模が小さく、俺一人ではあまり意味を成さない、俺一人では・・・


俺には特殊な能力があった、といっても菌等の存在からすれば当たり前の事なのかもしれないが、俺は増殖する事ができた。

増殖した体は俺の意識に従い、まるで軍隊の様な動きをする菌軍団を形成した。

俺は菌達の母体、マザーになったのだ、元が男である俺には思うところがあるが素直に凄いと思えた。

さらに驚く事にこの増殖した菌達はどれだけ離れていても俺の意識とリンクしており、俺は動かずして様々な情報を得る事が出来た。


そして俺の体は直ぐに進化を行う特性を持っていた、最初は単なる円柱形、次に手が欲しいなと考えいると触手が円柱形の両側から5本づつ生えて10本の触手を手に入れた。

それからも体が硬質化したり軟化したりして形状も円形、三角形、六角形、などなどと次々に進化を繰り返し、3年たった今は体が液状に近く、好きに形状を変化できる様ななっていた。

さらに驚く事に、この進化は増殖した菌達にもリンクして起きていた。

さてさて次から外に向けて主人公を動かしていきます。

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