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奴隷娘の大逆転  作者: 逆辻 可愛
少年が少女に慣れるまで
8/45

8、アッシュさんの魔法講座的なやつ

説明回Part2です多分長いかも

「さて、まずは魔法の基本事項を教えてあげるよ」


妖の森の隣に位置する原っぱ、たまに魔物が出てきたりはするが大した奴は出てこない。この村の中でも比較的安全な部類の公園みたいなところである。


「ミズキちゃんは魔法って一体何からできてるか知ってる?」


「えっ…えっと…確か魔素ってやつじゃなかったっけ?」


「うん、合ってるよ。僕たちのような魔法を使う人たちはこの魔素ってのを集めてそれを色んなものに変換して使うんだよ。そして、魔素ってのは、空気中に溢れててね、たまにこの妖の森みたいに通常よりも強い魔素があるところがあったりはするけど、魔素が無いって場所は基本的には存在しないんだよ。…まあそういう魔素を封じる魔法が無いわけでは無いんだけどね」


さて、じゃあまずは魔法の基本である属性から教えようかな?

え?属性なんかあるのかって?

んー…まあ微妙なんだよね、単純に言えばさっき言ったように魔素を”変換”つまり頭の中のイメージを基に具現化するのさ。

じゃあこれを見てて、今僕の手には目に見えないだろうけど魔素が集まってるのさ、これをね”(ファイヤ)"

驚いたかい?つまりこういう風に魔素を、変換するんだよ。

えっ?手は熱くないのかって?うーん別に熱くは無いかな、なんでかと聞かれても困るけど

それで、さっき言った基本属性ってのはこの魔素から具現化しやすい魔法ってことだよ、

火属性、水属性、土属性が基本の3つだ。その他に氷属性と雷属性と風属性、とりあえずこれらが標準的な魔法の属性かな。その他の属性は、想像力の問題だね、例えば誰もが一度は考える空を飛ぶ魔法とか

え?無いのかって?いや、無いわけじゃないんだけど難しいんだよね、空を飛ぶということは単純に言えばこの世界にある重力を少し操るってことだからね。

重力なんての想像するのが難しいのさ

えっ、ちょっと、そんな悲しそうな顔しないでよ、まあ風魔法を使って飛ぶ人もいるし、

どうしても飛びたいって人のために魔術書とか魔導具があるんだよ。

えっ?魔術書は何かって?

魔術書ってのは魔法版教科書のことでイメージのコツを書いてあるものだよ。

ついでに魔導具も分かるだろうけど、説明しておくね、魔導具ってのはその魔法を搭載した機械のことだよ。

世の中には雷魔法を発展させた電気を使うものもあるのだけれど、魔導具っての魔素を使うんだよ。

魔素ってのはさっき言ったようにどこにだってあるし、ほとんどの人が魔素を集めるくらいはできるからそういう人が例えば切断属性の魔法がついた剣をつかったり、それこそ空を飛ぶことだってできるのさ。

さて、だいたい属性のことはいいかな?まあまた続きらあとで、次の実践のときに話すよ。

じゃあ次に最も大切なことを話すね、それは”魔力量”のことだよ

えっ?魔力量って何かって?今からそれを言うだけども…

ミズキちゃん、激しい運動とかしている時、一度も休まなかったらどうなる?

そうだね、疲れて倒れちゃうよね。

魔法も同じなんだよね、

魔法ってのは魔素を自分の体の中にある魔力を使ってそれを制御しながら使うんだよ。だからその自分の魔力量よりも多くの魔法を使おうとすると魔力切れを起こして倒れちゃうんだ。

え?周りの魔素を自身の魔力に変換できないのかって?

うーん…それはあまりお勧めしないかな確かにひどい時は周りにある魔素を無理矢理集めるなんて荒技をする人もいるけど、実際、魔素と人間の中にある魔力ってのは別物で無理矢理変換すると体にダメージを与えるのさ、

ほら魔物たちが良い例だよ。元は普通の動物だったと言われる彼らが魔物に変わったのはそれが原因とも言われてる。

じゃあ話を戻すよ、まあ結論なんだけどもし、体の限界を感じたら魔法を使うのはやめること、とりあえずこれが一番大切かな?

じゃあ実演と行こうか



長かったアッシュさんによる、魔法の基本事項を聞いた俺は魔力を使いすぎないことを肝に命じた

そして、ついに魔法の実演に入ることとなった。



「じゃあ、まず魔素を集める練習をしてみようかな、右手を出してそこに意識を集中させるんだ」


「えっと…こう?」


「そうそう、難しかったら目を瞑ってもいいしね、だんだんと手に何か乗っているような感触がしてきたらそれが魔素が集まってきたってことだからね」


俺はアッシュさんのアドバイスを受け入れ目を閉じ、突き出した右手に意識を集中した。


(……ん?なんか、あるような…これなのかな?)


「…………!?アッシュさん!!アッシュさん!!なんかお、私の手になんか乗ってるよ!!」


「おっ!ミズキちゃん早いじゃないか!よし、じゃあ次のステップに進もうかな、ミズキちゃん、辛かったら一回その魔素手放しても良いからね」


「ん、いや、大丈夫、これも修行の内」


「ん?そうかい?無理はしなくていいからね、じゃあ次は詠唱だよ」


(詠唱、よく、魔法を扱ったアニメや漫画で使われていたような、そういや中二病の人たちもそういう長ったらしい詠唱する人もいたなあ)


そんなことを思いながらアッシュさんに尋ねてみる


「その詠唱って長ったらしいやつなの?」


「ん?いやいや、そんな長ったらしいのは必要ないわけでないけど、基本は簡単な言葉で大丈夫だよ。ほら、さっきも言ったように結局は魔法ってイメージだから、僕がさっき使ったファイヤみたいにみじかい詠唱でもいい、頭の中でイメージできる人は無詠唱の人だっているくらいだしね。でも、まあ普通の人は詠唱を言うかな。さっき長い詠唱も必要かも、と言ったのは、例えば同じ炎でも手に乗せるような炎と山を燃やすような炎では規模が違うじゃない?そういう時に長い詠唱をするとイメージがつかみ易いってわけ、ほら、さっき言った魔術書ってのはそういうイメージがしやすい詠唱についても書かれているんだよ」


なるほど、つまりはイメージの問題だということらしい。俺は先ほどから手に乗せている魔素の塊に意識を集中し、先ほどアッシュさんが出したような炎をイメージする


(炎、炎、炎、炎…………)


しかし、一向に炎はでない


「あっ!ミズキちゃん、言うのを忘れてたけど、初めは詠唱しながらの方がいいと思うよ、イメージが大切とは言ったけど、それだけではなく自身の魔力を使って魔素に働きかけなきゃならないから、まずは声を出したほうがいいと思うよ。慣れてきたら、言わなくてもよくなるからね」


(なるほどね、確かに今俺はイメージしてただけだから発現しなかったのか)


ファイヤ!」


そう思って口に出してアッシュさんと同じ言葉で詠唱してみる。するとなんか体がむずむずしてきて、そして、


「わっ!?」


俺の手の平にはアッシュさんが出したような火の玉が乗っていた。ほのかに暖かい。初めて魔法を行使できた俺は興奮してアッシュさんに詰め寄る。


「アッシュさん!見て!見て!火の玉出たよ!すごいよこれ!熱くないし」


「すごいじゃないかミズキちゃん!1日目で火の玉を出すなんてなかなかできることじゃないんだよ、じゃあ次はそれを投げてみようか」



そして、アッシュさんによる魔法講座は次に進もうとしていた。








グルルゥラアアァァ




雄叫びと共に1匹のドラゴンが現れるまでは



お読みいただきありがとうございます!


毎度お馴染み作者です!ということでアッシュさんの説明回でした!

読みにくかったらごめんなさい、

端的に言えば

空中に溢れている魔素を自身の魔力で制御するってかんじです。


さて、最後に龍が出てきましたね!こっから物語は大きく動く予定です!あくまでも予定ですが…


誤字脱字がありましたら教えていただけると幸いです!

また、感想や批評お待ちしております!届いたものは全てに返事するつもりなのでよろしくです!

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