35、お姉ちゃんに任せなさい!
今日はもっと早く投稿できたはずなのに…おかしい…
ユニークもうすぐ8000ありがとうございます!
「だ、大丈夫!? ミズキちゃん?! ケガはない?」
ソーラさんが私の元にかけてきて声をかけているようだ。でも、私の耳にはその言葉届いてこない。
やってしまったやってしまったやってしまったやってしまったやってしまったやってしまったやってしまったやってしまったやってしまったやってしまったやってしまったやってしまったやってしまったやってしまったやってしまった。
なんでソーラさん急に声をかけて来たんだよ。いや、違う、別に掃除中である今木箱を手に取らなくても良かったじゃないか。それなのに…
「………………なさい。」
「えっ? なんて言ったのミズキちゃん?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。私から悪かったです。本当ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。なんでもしますから許してください。鞭はやめて。ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
私は姿勢を変え謝りながら破片を拾う。
「ちょっ! ミズキちゃん、危ないって!」
ソーラさんが何か言ってるけど聞こえない。そんなことよりも早くこれを綺麗にして元通りしなきゃ。そして許して貰えるようなんでもしなければならない。また、あの暗い、失敗したら鞭で叩かれる地獄には戻りたくない。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…すぐに綺麗にしますから。だからお願いします。ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…ここに置いてください。ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」
私は一心不乱に欠片を拾っていく。私の手はすでに傷だらけだ。だけどもこんなのあの暗がりで受けた鞭傷に比べればなんてことない…。
奴隷の時に私の受けた傷は全てソーラさんによって消せられていた。首の首輪もノイラーを殺した時に契約が切れたらしく素直に取れている。
(だけども、もしこれで許してもらえなかったらまた、あの世界に…やだ、やだよ…)
だから私は精一杯謝る。壊したものの持ち主はソーラさんじゃないのに、それでも関係なく謝る。謝り続ける。
ふと気づくと目の前にソーラさんが立っていた。ソーラさんが無言で私に近づいてくる。きっと粗相をした私をぶつつもりなのだろう。私は身を固める。
次の瞬間暖かい感触が身体を包む。ソーラさんが身をかがめ私を抱きしめている。
「心配しなくてもいいから。全部お姉ちゃんがどうにかするからね」
ソーラさんが私を慰めてくれる。気持ちが暖かくなる。
「離れて!!」
「っ!」
私はそのソーラさんの優しさを拒絶するようにソーラさんを突き飛ばしてしまう。私の脳裏にジャンカさんの光景が浮かんだからだ。信じたら裏切られてしまう。自分を有能だと思って、置いてもらう。WinーWinの関係でいることが大切だ。そこに信頼なんていらない。また裏切られるのは嫌だ。イヤだ。イヤだ。
「大丈夫だから、」
ソーラさんは突き飛ばされながらも私を抱きしめる。
私はその優しさを受け入れて再び裏切られるのが嫌で暴れる。私がいくら引っ掻こうとも殴ろうとも、私とさほど身体の変わらない彼女のどこにその力があるのか、絶対に離さない。
「お願いします。離して! 私に優しくしないで! もうやなの! 裏切られるのはやなの! 私は卑怯な子なの! 私を使えると思って貰えるだけでいいから! 私はもう…」
自分が何を言っているか分からない。見捨てて欲しくは無いのに、優しくして欲しくない。一人ぼっちでは生きていけないのに、一人になりたがる。抱きしめていて欲しいのに抱きしめて欲しくない。
「ミズキちゃん…」
ソーラさんが私と目を合わせる。
「貴女が、今まで辛い目にあってきたのは分かってる。だけども私は貴女の味方だから! 本当だから!お願い信じて!」
「…無理だよ。信頼して裏切られるのは…もう、絶対に耐えられない。だから、私は他の人にとって、ここの人たちにとって使える子じゃなきゃダメなの…。もう二度とあの場所には戻りたくない…」
私が吐き捨てる。
「ふう…」
ソーラさんが大きく息を吐く。ついに飽きられたかと思いびくびくする。拒絶したいのか受け入れたいのか自分が分からない。
「ミズキちゃん、私に付いておいで。ガイムちゃん、悪いけど残りお願い。」
影で私たちを見ていたガイムさんに声をかけるとソーラさんは私の手を引き進み始める。
「私に…お姉ちゃんに任せなさい!」
お読みいただきありがとうございます。
最近の好きなキャラはソーラちゃんな作者です。お姉ちゃんぶる見た目ロリッ娘って可愛いですよね。しかも年齢は上なので包容力もある。というね。
さて、次回は2択で迷ってます。1つはこのまま続きを、もう一つは今回のソーラちゃん目線。どうしようか…
では、