33、紅蓮の門的なやつ
「おっ!来た来た。」
「わあ、可愛い!! ソーラちゃんと歩くと同い年にしか見えないわね。」
私がソーラさんに連れられて来た広間というか食堂には7人の人がいた。そのうち3人はさっき自己紹介してくれた3人である。私を助けてくれた赤髪の男もいる。
「さーて、てめーにはこの前も言ったように、それなりの報酬を払って貰おうと思う。まー俺らも一応殺し屋稼業なもんでな」
突然赤髪の男にそう切り出される。
(当然だよな…。この人たちはノイラー達を殺してるわけだし、それを私に見られてるんだ。あの状況から助けてくれたんだから、何を頼まれても言うことを聞こう。)
「お前にはうちでメイドとして働いてもらう。本当だったらすぐに元住んでたところに帰りたいだろうが、すまないがしばらくいてもらう。理由としては色々あるがとりあえずお前を信用できるかどうか見定めるためってのが一番だな。」
「大丈夫です。やります。だから私をここに居させてください。頑張りますから。お願いします。」
「おっ!そーか! なんか色々と引っかかるがまあいいぜここにいろよ。」
赤髪の男の言葉に一安心する。
「さて、じゃあ自己紹介と行くか。まずはお前なんて言うんだ?」
私は大きく深呼吸をして質問に答える。決して嫌われないように細心の注意を払いながら。
「私はミズキと言います。今回は助けていただきありがとうございます。なんでも頑張るのでお願いします。」
「オッケー!ミズキだな、宜しく。ってことで次はこっちだな。俺の名前はアカギ。そしてここは"紅蓮の門"っていう暗殺チームというのがいいかな? まあ集まりだ。で、俺はここのリーダーっつう訳だ。じゃあ他の奴らもやってくれ。 そこの4人はやったんだよな。じゃあイガ、お前からたのむ。」
そう赤髪の男、アカギが隣に座っていた、顔に傷が付いているアカギよりも年上そうな男に言う。
「じゃあ、次は俺だな。俺はイガラシ、ここではイガって呼ばれてる。一応副リーダーの仕事をしているぜ。アカギがリーダーではあるが実質大体のことは俺とそこのカレン、あとはイサシでやってるからまあ形だけだな、こいつは。あと、よく間違えられるが俺とカレンとアカギは同い年だからな! いくら老けて見えても歳は20代だからな! そこ大事だぜ! 」
「うるさいぞ、イガおじさん。」
「あん?、なんだとこら!!」
おじさんと呼ばれたイガラシさんがアカギさんの頭を叩く。イガラシさんはああ見えて若いんだな…。私も嫌われないように気をつけよう。
「じゃあ私だね! 私はカレン! 大体イガの言ったとおりだから省くね! 一応女子たちの中では一番上になるだろうし困ったことがあったらなんでも聞いてちょうだい! 」
そう言って背の高いグラマラスな女性であるカレンさんは私にウインクをする。
「じゃあ、最後の紹介をするよ〜。私の頼れる相棒君であるガイムくんだよ〜!ガイムくんは無口だけどそれは口下手なだけでとっても優しい子だからいっぱい頼ってだいじょ〜ぶだからね〜。」
そう言って無口で鎧姿で立っている男の人の側へソーラさんが寄って紹介してくれる。
「というわけで、これが俺たちのチーム"紅蓮の門"の構成人員ってわけだ! よろしく頼むぜ!」
赤髪の男はそう言ってニカッと笑った。