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奴隷娘の大逆転  作者: 逆辻 可愛
奴隷娘が暗殺組織に拾われるまで
35/45

31、許せませんねえ…的なやつ〜クロノside〜

ギリギリ間に合ったか…

今回はガチで急いでいるので後で大幅な修正の予定です。

私は今、森の国の保護国となっている谷の国のノルンバリーにいる。森の国は政府の方針として、闇の国との同盟で進めているが、国の一部としてある程度の権利を認められている谷の国が同盟に反対し、一部の森の国の者、闇の国の者と結んでいるという。そこで私に任されたのは森の国で反政府運動の中心となっているカスミさんといつ谷の国の重鎮の率いる団体の壊滅だ。


「というわけで、皆さん死んでください。くくく…」


私は背後に何体かの龍を引き連れカスミさん達が本拠地にしてるという建物に入り口から立っていた。


私の合図で後ろの龍が火炎ブレスを放つ。


「なっ!?」


突如侵入してきた私と突然の爆発に部屋の中が騒がしくなる。今の龍の火炎ブレスによって数人の構成員が瓦礫の下敷きや直撃し、息絶えていた。しかし、見回したところでカスミさんの姿が見えない。ふう…ならばもう一度というふうに何度も火炎ブレスを繰り返させる。次第に辺りは地獄絵図へと変わる。


「あんたの狙いはワタシだろ! 」


突如後ろから声がかかり私を真っ二つにする。私はそう簡単に背後は取らせないのですがおかしいですねえ。ちゃんと背後は確認していましたし、そもそも人が現れれば龍達が反応してくれるはずです。


「おかしいですねえ…。さすがは"幻影の霧"の二つ名を持つ谷の国の重鎮ですねえ。くくく、面白い」


そう言いながら私はカスミさんの背後に立ち、カスミさんを蹴り飛ばす。しかし身体に当たるはずの足が空を切るだけで微動だにしない。その身体だったものが白い霧に変わり、さらに細かい刃へと変わり私に襲い来る。私だったものは血みどろになって倒れた風に見える(・・・)


「おそらくは、空間認識阻害系の魔法に、霧…つまり水魔法ですかね? それを刃のように変化させているってところですか。」


だった(・・)ものを斬り伏せ満足している彼女を見ながら彼女から遠く離れた、龍たちの足元にいる

私が自分なりの推理を聞かせる。彼女が驚愕の表情を浮かべる。


「くっ、あんたこそなんだその魔法!」


「さあ? 一体なんなんでしょうねえ…? まあ、貴女の魔法も面倒くさそうですし、どうでもいいじゃないですか。はい、これで終わりですからお気になさらずに。では、皆さん彼女らを吹き飛ばしなさい」


私の指示のもと龍たちの口に火炎ブレスの球体が集まる。空からは飛竜が地面からは朱龍と黒龍が、


「くそっ!みんな逃げろ!」


カスミさんが声を張り上げる。組員の皆さんが逃げ始める。そのような人を攻撃態勢に入っていない飛竜達が次々と襲いかかる。


「残念ですが、貴女は逃げれても他の方は逃げれませんよ、では皆さんおやすみなさい。」


次の瞬間彼らの基地だった建物は光に包まれ跡形も無く消え去った。


「くくく、ギリギリ直前にカスミさんには逃げられてしまいましたね。身体に傷は負わせられたのにざんねんです。まああの傷じゃあ、しばらくは活動できないでしょうね」




その後、他のゲリラや活動団体を潰し終えて私が闇の国のダンケヘイトに帰ることができたのは出発してから3カ月というところでした。3カ月も離れる予定はなかったというのになかなか面倒な人たちでした。


ふと、1人の少女が浮かぶ。私のお気に入りのおもちゃの少女だ。あの少女は大丈夫ですかねえ?まあ…私が屋敷に入ればきっと一目散に駆けて来るのでしょう。そんな彼女を見て適当にあしらいつつもきっと私は旅の疲れを癒すのでしょうね。私はそんなことを考え1人で笑う。


私が城で今回のことの報告をする。今回のことについ総統はそれ相応の報酬をくれると言ってくれた。これで、使用人みんなを久しぶりに労ってやりましょうか。そんなことを考えて屋敷に着いた。しかし、帰って来た時から思っていたが少女の首輪の波長が来ない。外に門番はおらず部屋の電気は点いてない。訝しげに思った私は屋敷の扉を開ける。


「皆さん私です! 今帰りましたよ。…っな!?」


その私の目の前に広がっていたのはボロボロになった壁や床であった。きっと何かあったに違いありません。


「誰か! 誰かいませんか!」


私が冷静ながらも声を上げながら廊下を進んでいく。すると奥から人影が現れる。それは古くから私に使える老人の使用人であった。


「クロノ様! やっとお帰りになられましたか。 留守を守れず誠に申し訳ありません!」


そう言って頭45度で謝る使用人を立たせ、事と次第を私は問う。別に屋敷のことはどうでもいい。ただ先程から現れない少女や私に喧嘩を売ったということに苛立ちを覚える。使用人が私に伝える。



使用人の言葉をまとめると、私が目をかけたジャンカがノイラーの間者であり、少女を街へ連れ出し少女をノイラーの元へ拉致。使用人達が協力して捜索しようとするも大臣からの圧力により阻まれる。そしてひと月前にならず者が屋敷へと乱入し、このような有様になった。そういうことであった。ならず者が入ってきた時に若い娘の使用人達を逃がし重要だと思った所は守り切った老人の使用人を私は褒めてやる。


「なるほどね…大臣とノイラーの共同の愚行という訳ですか。これは許せませんねえ…至急ノイラーの元へ使いをやってください! 少女の返還を要求します。断れば殺すということも合わせといてください。 」


「はいっ!」


使用人はすぐに早馬を出しノイラーの屋敷に使いを送る。しかし、ノイラーはここにはおらず北の都市チェルノハンクにいるという。


「分かりました。すぐにチェルノハンクへと向かいます。この私に喧嘩を売ったこと後悔させてやりましょう。」


そう言って私は飛竜ワイバーンに乗ってチェルノハンクへと向かう。







しかし、私が着いた後にみたノイラーの姿は絞首死体でした。なんでも賊が討ち入り、調教師などの従業員もろとも全員皆殺しらしい。奴隷についてはほぼ全員が保護されたらしい。ただ元々良からぬ噂のあったノイラー商会である。私は知っていたが、助けられた奴隷たちの身体の傷は深くその心の傷も深い。いくら亜人といえどその姿は調査員の心を痛めさせた。


しかし、その奴隷の中に少女の姿は無かった。他の奴隷の証言からここにいたことは間違いないらしい。しかし、どこを探してもいないということからおそらく賊と一緒に行ってしまったのだろう。


「くくく、面白くないですね…人のおもちゃを横取りする不届き者は。まあ彼らは後回しです。まずはあいつからです。」












その後闇の国の大臣が部屋で変死体となって見つかった。部屋の中は密室で事件は迷宮入りしたという。




お読みいただきありがとうございます!


あまりの忙しさでギリギリの投稿の作者です。だったらちゃんと溜めとけよという話ですね…


次回を明日投稿できるのか!?作者の戦いが始まる!!


※沢山加筆しました。

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